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2007/02/08(木)
硫黄島からの手紙
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★★★★4/5 監督:クリント イーストウッド 出演:渡辺謙・中村獅童ほか
クリントイーストウッド監督、そんなに日本びいきとか親日派とかじゃないけれど、ここまで史実に基づいてしっかり作られていたことに敬意を表しますね。
全編日本語にこだわったのも、硫黄島の日本軍が中心だからもあるけれど、それよりも特に『父親たちの星条旗』アメリカ側の視点との違いまた、を強調したかったのでしょう。
内容については、散々、テレビ、ラジオで宣伝しているので割愛しますが、とにかく、しっかりとした構成とキャスティングに徹しているだけあり、この硫黄島の史実を純粋に胸に受け止められる。 下手な場合は、アクション映画と錯覚するような戦争映画も多いですから、その点、硫黄島・・は完璧でした。 そして、ジャニーズの嵐の二ノ宮君は、これまた、演技力が素晴らしかった。 終始、彼は映画の語り部的な役目をもっているのですが、それがまた、素朴な感じであり、見たものを、感じたものを非常にリアルな表情や言葉で伝えてくるから、うまいと思いましたね。
大げさじゃなく、アカデミー賞のレースにも絡んできてもおかしくないくらい、作品とともに、演技力はあります。 他にも、渡辺謙、中村獅童・・日本映画界の海外進出スターも顔を揃え、顔ぶれも豪華です。
日本国内での戦争映画の製作は昨今、増加していて、それはそれで歴史を振り返る意味でよいのですが、こういった海外の方との合作というのは、お互いの視点を織り込めて、より細かな史実の構成が可能になり、素晴らしいことであると思います。
公式HP⇒http://wwws.warnerbros.co.jp/iwojima-movies/
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