映画日記‐管理人は見た!‐
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2007/02/15(木) Gガール 破壊的な彼女
★★★3/5
公開中
監督:アイヴァン・ライトマン監督
出演:ユマ・サーマン、ルーク・ウィルソン

『キルビル』の女殺し屋ないし、ユマ・サーマンは戦うママさんですなぁ。
今回は、女版スーパーマン。
案の定ですが、狙った上でのおバカ映画です。
サブタイトルも猟奇的な彼女のパクリからして・・ですね・・
ここまで、バカやるかっていうくらい、もしもスーパーマンがハメをはずしたら・・・みたいなことはやってます。
ある面、期待に応えてくれるバカさ加減は見ているほうに満足感をあたえますね。

高校時代にデート先の山の中で隕石が落下、その爆発の際に、近くにいたユマ サーマンが隕石から巨大エネルギーを受けて、超能力を自在に操るスーパーマンのような肉体を持つ。以後、Gガール(グレイトかゴージャスかの略)として人助けをするヒーローとなる。そんなある日、ひょんな出会いから恋が芽生え、Gガールであることも恋人に打ち明ける。しかし、日に日に神経質で嫉妬心が強いGガールは恋人に執着しすぎ、人助けはおごそかになっていく・・そんなGガールに恋人も愛想がつきていった矢先、Gガールの高校時代の過去の恋人も現れ、物語は意外な方向に向かっていく。

スーパーマンだって人間だから、恋もするんだが、生生しいです。明るくエロいから許せますが、まーおバカ。
ニューヨークの上空でHしたりしますから(汗
さして、全体的な明るいムードから寒い空気にはならないのでいいし、カップルとかで観ても問題ない程度のエロ。
中だるみもなく、サクサク見れるのも、この手の映画の良い点です。その反面、内容はあまりないんですがね(笑

いかにもラストもハッピーエンドなハリウッドな展開かつおバカなんで、映画を見るぞ!と気合を入れるなら、やめていい。
DVDレンタルで充分です。
ただ、気分転換程度の観賞ならば、結構、おススメであります。

公式サイト⇒http://movies.foxjapan.com/Ggirl/top.html

2007/02/14(水) 椿山課長の七日間
★★2/5
監督 河野圭太
出演もしくは声の出演 西田敏行 、伊東美咲 、成宮寛貴

おいおい、浅田次郎かい!またもや!
地下鉄に乗ってしかり、どーゆことだい!!
と、冒頭からキレテますけれど、そんなに怒るほどでもないです、今回の浅田作品の映画化。

仕事中急死したデパート販売部の課長の椿山さん。天国らしきものに行くと、抽選でもれなく数日間の現世へ戻れる旅を提供してくれると天使の和久井映美さんからご通達。但し、それなりに現世に行く理由をもった厳正なる抽選の結果の話。見事、パスした椿山含む3名は現世に戻り、生前ではわからなかった謎に遭遇、そして、その答えを見つけていくのであった。

ファンタジー幽霊モノの流れです、ハッキリ言ってね。
黄泉がえり、天国の花火、この胸いっぱいの愛、4日間の奇跡・・系統的には同じ。
浅田作品だから、また違うのか?と思いきや、そんなに大きな展開はなし。話が読めてしまうシナリオも悲しいとこ。

ただ、エピソード的にはおもしろく、飽きずに見れるとこ。
ちょっと、泣きのシーンもあり、ポロッときそうなのだが、あまりにも生き残った椿山の嫁の醜悪さがラストまでひきずり、素直に泣けないのだ。
以下:ネタバレ
エピソードの中心となる、椿山の生前の謎をピックアップしてみるとだ。
椿山の嫁は椿山の部下と結婚前から交際、部下の子供を妊娠していて、椿山と結婚。椿山の逝去したあとは、公然と残された息子の前に部下を家に上げて、半同棲のような生活をはじめている。
ラストは椿山自身も寛容な心になったのか、菩薩の境地?か笑顔で部下を自分の家に入れて、息子をよろしくときた。息子も部下に向かって『いつでもきてね』・・・・・・・・・・・・・

はぁ?

もう椿山一家めちゃくちゃだと思う。
もうすこし、そこの辺、主人公なんだから、軽薄すぎるとドン引きしてしまうんで勘弁。
それさえなければ普通だったかもしれない。
でも、今までの浅田映画化作品の中では悪くないはずです。
でも、映画よりか、TVサイズの作品じゃないかな。
http://www.amazon.co.jp/%E6%A4%BF%E5%B1%B1%E8%AA%B2%E9%95%B7%E3%81%AE%E4%B8%83%E6%97%A5%E9%96%93-%E5%87%BA%E6%BC%94-%E8%A5%BF%E7%94%B0%E6%95%8F%E8%A1%8C%E3%80%81%E4%BC%8A%E6%9D%B1%E7%BE%8E%E5%92%B2/dp/B000GQMJDY/sr=8-2/qid=1171423707/ref=pd_bbs_sr_2/249-2892000-2900326?ie=UTF8&s=dvd
DVDはアマゾン⇒

2007/02/13(火) 親指さがし
★☆1.5/5
監督: 熊澤尚人
出演: 三宅健, 伊藤歩

邦画の戦争映画ブーム、昭和ノスタルジーブームと平行して、和製ホラーブームがある。
リング、呪怨の流れなんだが、まー出るもの出るもの、ダメポ。。

着信アリも続編の度に質は低下、ファイナルでは恐さじゃなくて、つまらなさで目をつむる顛末か・・・
さて、そんなジャンルの親指さがしです。

ハッキリ言いまして、ラストまでBBS辛口投稿確定ですた(笑
が、意外にも、オチは少しはヒネリがあり、まーギリギリセーフ。

町はずれの廃墟。親指さがしというゲーム(6人で手をつないで呪文唱えると、切断された親指を捜す謎の部屋へ行ける。親指見つけたら願いが叶う)を行った小学生。そのとき、一人の女の子が失踪、ついに見つからぬまま時は流れ、みんな大人に。同窓会で顔を合わす、あのときのメンバー。失踪した彼女の話題になり、皆、段々と彼女の捜索に再び動き出していくのだが、一人、また一人、呪いとも思われる事件に巻き込まれ、殺され、親指を切断されていく・・

なんか、どっかで聞いたようなストーリーなんで、はじめからヤバイ空気でした。展開は1:30分ちょいなんで速めで、なんとか飽きはさせないが、もーしょーもない。
たいした、衝撃なく、なんだか、ミステリードラマ的な静かめな進行。ホラーシーン地味、演出も古い・・・V6の三宅君も、どうだろう・・初めて汚れ役みたいなイメージだけど、さして汚れすぎず。やっぱ、硫黄島の二ノ宮君にはおよばないよなぁ。
なんとか、辛口をスルーできたラストのオチだって、唯一、すべて呪い、物の怪に責任転嫁しないとこでおさえられたもの。
たいしたオチでもないっす。
ボロクソに書いてますが、マジ、ギリギリの作品。
三宅ファンのみ観てください・・・でいいかも

DVDはアマゾン⇒http://www.amazon.co.jp/%E8%A6%AA%E6%8C%87%E3%81%95%E3%81%8C%E3%81%97-%E3%82%B9%E3%82%BF%E3%83%B3%E3%83%80%E3%83%BC%E3%83%89%E3%83%BB%E3%82%A8%E3%83%87%E3%82%A3%E3%82%B7%E3%83%A7%E3%83%B3-%E4%B8%89%E5%AE%85%E5%81%A5/dp/B000K2UDCS/sr=8-5/qid=1171328580/ref=sr_1_5/503-4701733-0231109?ie=UTF8&s=dvd

2007/02/11(日) どろろ
★★★☆3.5/5
公開中

手塚治虫先生の名作の実写化。

体を48にバラバラにされ魔物に体を持っていかれた悲運の男の百鬼丸とそんな百鬼丸につきまとう盗人のどろろ。
2人は48の体を取り戻す為、魔物退治の旅へ出る。やがて、自分の悲運の謎が解け、真の悪の元凶が実の父だった事実を知ってしまう。
しかし、父は国盗りの私欲におぼれ、すでに魔物に精神を支配される身となりつつあった・・・

原作知ってる方なら、百鬼丸が妻夫木と知った時点でブーイングも多かった作品ですが、そこは認めますね(苦笑
たしかに、たしかに、男らしさに欠けるし、小さいんだよね・・・
そこらへんをカバーしてくれたのが柴崎さんのどろろ役はGOODです。
ちょっと呂律が回りきらない頭の軽さ加減と自由奔放などろろキャラをうまく演じてました。

2時間に魔物退治48体分はおさまりきれないのは認知しますが、『残り24体』って最後にフリがあるんですけれど、続編あるようです。

3週目のレイトショーでもかなり人も入ってましたから、興行的には大成功だったから、多分、続編アリかな。

ワイヤーアクション、ダイジェストで魔物退治する際の魔物など、すんごい仮面ライダーっぽい流れやアクションも寒いんですが、そこも愛嬌とすれば、なかなか楽しめますね。
思ったより、悪くないです。ナハハ

公式サイト⇒http://www.dororo.jp/

2007/02/08(木) 硫黄島からの手紙
★★★★4/5
監督:クリント イーストウッド
出演:渡辺謙・中村獅童ほか

クリントイーストウッド監督、そんなに日本びいきとか親日派とかじゃないけれど、ここまで史実に基づいてしっかり作られていたことに敬意を表しますね。

全編日本語にこだわったのも、硫黄島の日本軍が中心だからもあるけれど、それよりも特に『父親たちの星条旗』アメリカ側の視点との違いまた、を強調したかったのでしょう。

内容については、散々、テレビ、ラジオで宣伝しているので割愛しますが、とにかく、しっかりとした構成とキャスティングに徹しているだけあり、この硫黄島の史実を純粋に胸に受け止められる。
下手な場合は、アクション映画と錯覚するような戦争映画も多いですから、その点、硫黄島・・は完璧でした。
そして、ジャニーズの嵐の二ノ宮君は、これまた、演技力が素晴らしかった。
終始、彼は映画の語り部的な役目をもっているのですが、それがまた、素朴な感じであり、見たものを、感じたものを非常にリアルな表情や言葉で伝えてくるから、うまいと思いましたね。

大げさじゃなく、アカデミー賞のレースにも絡んできてもおかしくないくらい、作品とともに、演技力はあります。
他にも、渡辺謙、中村獅童・・日本映画界の海外進出スターも顔を揃え、顔ぶれも豪華です。

日本国内での戦争映画の製作は昨今、増加していて、それはそれで歴史を振り返る意味でよいのですが、こういった海外の方との合作というのは、お互いの視点を織り込めて、より細かな史実の構成が可能になり、素晴らしいことであると思います。


公式HP⇒http://wwws.warnerbros.co.jp/iwojima-movies/

2007/02/07(水) 間宮兄弟
★★☆2.5/5
監督: 森田芳光
出演監督: 森田芳光: 佐々木蔵之介, 塚地武雅

昨年、なにかと話題になった作品。
なんてことはない話である。
間宮兄弟の日常を追っただけなのだ。
それだけなのに、観ていて不思議な空気に酔ってしまう。
森田監督って、そーゆーのがまた、昔からうまいよな。
『家族ゲーム』しかり、日常会話の味がリアルに醸し出せていて、そこはうまいとうならせます。
また、漫才師のドランクドラゴンの塚地さんを弟役に起用したのも正解か。
いかにもモテナイ君が完成されたキャラクターにはまっていた。

間宮兄弟はいい年して二人暮らしの兄弟。そんな二人の生活は、二人ナリの世界があり、流れがあり、それもこれもひっくるめて仲がいい。
女の好みもかぶったりもあったり、途中、恋敵にもなるが、それでも素敵な仲のいい兄弟にかわりはない。
例えるならば、そんな二人の生活を水槽で泳ぐ金魚をにんまりと眺めるような、ほんわかな作品ですかね。

淡々とした日常なら『かもめ食堂』もあるが、あっちは割に女性視点だったが、こっちは男側って感じだ。
使い古された言葉だが、癒し系な映画?かな。
でも、あんまり淡々としすぎると、映画のジャンル的にはいいかもしれないが、何度も同じものは好まないのは正直なとこ。
続編は期待していないです。
これで、終わりがいいだろうと思います。

DVDはアマゾン⇒http://www.amazon.co.jp/%E9%96%93%E5%AE%AE%E5%85%84%E5%BC%9F-%E3%82%B9%E3%83%9A%E3%82%B7%E3%83%A3%E3%83%AB%EF%BD%A5%E3%82%A8%E3%83%87%E3%82%A3%E3%82%B7%E3%83%A7%E3%83%B3-%E5%88%9D%E5%9B%9E%E9%99%90%E5%AE%9A%E7%94%9F%E7%94%A3-%E4%BD%90%E3%80%85%E6%9C%A8%E8%94%B5%E4%B9%8B%E4%BB%8B/dp/B000EGCTWC/sr=1-1/qid=1171269967/ref=sr_1_1/503-9578697-7795948?ie=UTF8&s=dvd

2007/02/06(火) ユナイテッド93
★★★★4/5
監督: ポール・グリーングラス
出演: ジョン・パウエル

911テロを題材にした映画が2006年は多かった年であった。大きな製作費をかけたものでは『ワールドトレードセンター』があがるが、これが地上の側の視点なら、本作品は上空での視点といえばいいか。
どちらにせよ、テロという最悪の状況に直面し、予期せぬ不慮の死に遭遇してしまった方々の思いは、言葉にできないくらい悲しい。

残された家族も同じく、911の残した爪あとは、今も続いている。
ただ、一つ、救いであり、希望をあげるのならば。あの日、歴史上、最悪な出来事あった日に、国内外問わず、救助に集まったボランティアの人々の姿は、人は一つになれることの尊さもあらためて感じさせてくれたのも嘘ではないと、『ワールドトレードセンター』のラストでメッセージがテロップに流れていたのも印象深い。

ユナイテッド93は周知の通り、唯一、テロ機の中で任務遂行を失敗させた旅客機である。
ホワイトハウスに墜落するテロを食い止め、途中で墜落、全員死亡しているのだが、ブラックボックスや、テロ中の機内からの旅客たちの家族への電話などから、中での様子は克明に記録されていたという。
そんな家族の了解を得て、本作の製作に踏み切ったのだが、ここでも前述した人が一つになれることが如実に理解できている。
墜落を前に、恐怖におののきながらも、テロ旅客機の旅客たちは、一致団結し、テロに立ち向かっていき、結果、自分らの命の代償にテロを阻止させたわけである。
あくまで、阻止しようとはその時点では誰も考えられない状況なので、結果論なのだが、少なくとも『共に生きる、戦う』この姿勢は貫いたのだ。

国のテロ対策が遅かった要因もあるのに、国を救う結果という皮肉な話だが、残された者は、この事実を忘れてはならない。
人は一つになれるという真実は911は立証させた大切な日である。

映画はドキュメントにて、キャスティングなどは特にこだわっていないが、事前に故人の家族には確認してもらった上で設定している点では、丁寧なキャスティング。カメラワークはこちらも、ドキュメントならではで、カメラブレ、アングルのハンディカメラっぽい躍動感などあり、事件の緊迫感を感じさせる。
淡々とした日常のストーリー序盤から、突如、非日常のハイジャックという空間に変わっていく状況は、克明に事実を元にしているだけあり、非常に事件の深刻さ、背景、などが確認できるはずです。なにかと、『ワールドトレードセンター』と比べられがちだが、冒頭に伝えたように、地上、上空の違いであり、伝えるべきメッセージはどちらも同じである。
ある面、この2作品で1セットのようなくらい、大切なメッセージの詰まった作品である。
DVDはアマゾン⇒http://www.amazon.co.jp/%E3%83%A6%E3%83%8A%E3%82%A4%E3%83%86%E3%83%83%E3%83%8993-%E3%82%B3%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%83%BB%E3%82%B8%E3%83%A7%E3%83%B3%E3%82%BD%E3%83%B3/dp/B000H1QZWY/sr=1-1/qid=1171266028/ref=sr_1_1/503-9578697-7795948?ie=UTF8&s=dvd

2007/02/05(月) 運命を分けたザイル
★★★3/5
監督: ケヴィン・マクドナルド
出演: ジョー・シンプソン, ブレンダン・マッキー

山って海より好きな方。海はもぐって下に行く一方だし、なんか足引っ張られそうで恐い(笑
山は頂上を目指す達成感がいいから好き。

そんなくらいのお気軽感覚でこの映画を見たら、その考えが甘いことに直面する。

この映画は実話で、2人の登山家が冬山の登山の下山中に一人が足を骨折し、歩けなくなる。二人は腰にザイルを結びゆっくり慎重に下山。途中までよかったが、コースを間違え、崖にぶつかる。宙ぶらりんの骨折した一人、それを支える一人。やもえず支える方がザイルを切り離してしまう。そのまま落下した場所は、アイスバーンの底・・・二人は各々の状況を克服し、無事生還できるのであろうか!?

切る方、切られた方、それぞれ大変な選択で、どっちもキツイ。
特に切った方は、仲間を見捨てた罪悪感が襲うだろうし、生きてても辛いよなぁと。
本作品を最後まで見ていただければわかるが、やっぱり、山はナメテはいけない。
逆に慎重すぎても動きが鈍くまたヤバイ。
ようは、その兼ね合いの上で、最善の防止策を整えて登山するのが大切だと感じる。
そして、何が起こっても、生きる術を、生きる意思を強く持っていることがなにより大切。

運命と銘打ってるだけあって、そんな運命をザイルを切る切らないの選択一つからも伝わる、そんな運命を感じさせるエッセンスがたくさんです。
ドキュメント風なんで、BGMは特になし、考えれば、下手な音楽や芝居うたれるよりも、真に迫って心に響きます。
人間の生きるたくましさ、そして運命というものを感じる映画でした。

DVDはアマゾン⇒http://www.amazon.co.jp/%E9%81%8B%E5%91%BD%E3%82%92%E5%88%86%E3%81%91%E3%81%9F%E3%82%B6%E3%82%A4%E3%83%AB-%E3%82%B8%E3%83%A7%E3%83%BC%E3%83%BB%E3%82%B7%E3%83%B3%E3%83%97%E3%82%BD%E3%83%B3/dp/B000FIKEZS

2007/02/04(日) グエムル−漢江の怪物−
★★★3/5
監督: ポン・ジュノ
出演: ソン・ガンホ, ピョン・ヒョボン

昨年度の韓国映画の興行収入はトップクラスのビッグタイトルだったが、日本ではイマイチな本作。

怪物のVFXにはロードオブザ リングのスタッフが絡んでるだけあって、デキは良い。
サバと山椒魚の合体みたいなものだが、なんせ、よく動く。ゴジラとかとはスケールが違い、コンボイ二台くらいのスケールも、リアルな怪物のようで良かった。主演のソン ガンホ氏も得意のおとぼけキャラクターが冴えていてなかなか。
と、これが目立つ誉めのポイントならば、表裏一体で失敗な部分でもあるのだ。
あまりにもこの怪物とソン氏がお笑いテイストがありすぎる。
サバと山椒魚のくせにスピーディであり、怪物誕生の因果もなんかの研究所からの廃棄した薬品からの異常生態からの巨大変異という、古臭い展開だし、だからってそれが原因なんて究明もされず。漢江に現れた怪物に娘をさらわれた父親のソン氏、それの復讐にお供する祖父、叔父、叔母なんだが、国をあげて怪物退治してるのに、怪物ときたらほとんどソン氏家族の前にしか現れない理不尽。
最後なんか、ジョーズのラストかよ!てなもん。

家族愛をうたってるようで、全体的に不思議な怪物とおとぼけソン氏に食われすぎた結果、メッセージが伝わりづらいようだ。
どうせなら、お笑いでカテゴライズして公開した形が好ましい。
ソン氏は大好きだし、彼の持ち味は出せてるのに、まとまりの悪さが、災いしてしまったのが惜しい。
だが、売れた作品故に、けして、つまらないわけじゃないんで、終りまで飽きさせませんからご安心。
期待したわりに、満腹まで届かない感じでした。

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