映画日記‐管理人は見た!‐
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2007/12/12(水) 監督ばんざい
監督: 北野 武
出演: ビートたけし.江守 徹.岸本加世子.鈴木 杏.内田有紀.木村佳乃.松坂慶子.大杉 漣.寺島 進

★☆1.5/5

北野武ブランドじゃなく、ビートたけしでやれば我慢できた。
かつて、『みんな〜やってるか〜!』というギャグ映画をビートたけし監督で製作したんだが、あれはあれで納得した。それはやはり、お笑いの顔としての北野武だからだ。
しかし、今回は世界の北野武製作。おまけにギャグは寒い。北野でやるから、観客はどこかに北野的なディテールを探す。しかし、ビートたけしノリなんで、そこも中途半端。ギャング映画に愛想のつきた北野武監督が様々なタッチの作品に挑戦。だが、どの作品もしっくりこない。最後に手掛けたSF大作が急遽、企画変更されたあたりから、怒涛の支離滅裂なギャグワールドが展開していく。
って紹介すると楽しい感じだが、正直、開始30分でダラダラ。ラストまでは、くだらないギャグで流れ、カルトにもならない駄作。
しかし、これがビートたけし監督だったらば、名作。この違いは感覚的なもんだが、それだけ天才として映画の顔、お笑いの顔は区分してほしいのだ。
次回は北野でもビートでもいいから、カラーは出してほしい限りだ。

2007/12/10(月) 棚の隅
★★★★4/5

監督: 門井肇
出演: 大杉漣, 内田量子

低予算でひっそり公開された作品ですが、大杉蓮さん主演でしっかりと重みある人間ドラマが光ります。 しがない玩具店の主人。妻と子供とささやかな暮らし営んでいる毎日。そんなある日、保険営業により近くの担当になった前妻が店に挨拶にやってくることから、主人公の気持ちは複雑に揺らぎはじめる。前妻との子供を自分の子供同様に愛す今の妻は、そんな主人公の気持ちを見守りながら、信じている。また前妻の恋人の男も同じように見守る。そんな周りの大人の距離間は揺らぐ二人の気持ちをゆっくり整理させ、ラストの主人公の前妻に向けた結論に結ばせてゆく。

じっくりと見せます。
派手さはないが、かつての前妻への忘れていた想いを昇華させる過程は、家族への愛、不景気に押され流れゆく仕事や環境の変化も絡めながら、等身大に表現されている大人な映画。
恋空でワーキャーしてる世代にはわからない(笑
大杉蓮さんがまた渋い!枯れた大人の男の役がハマッテいます。蓮さん以外は考えられないキャスティングです。
低予算だからって甘くみたら、上質の大人映画だった作品です。
ちなみにロケーション地は私も知ってる場所だから評価星一つ増加ですわ。ナハハ

2007/12/09(日) 恋空
公開中
★★☆2・5/5
監督 : 今井夏木
出演 : 新垣結衣 、 三浦春馬 、 香里奈

流行の携帯小説の映画化。実話らしいが、これは小説ベースの方がよかったのかな。映画はダイナミックな編集でかなり大味だ。
かえってそれがティーンにはウケて大ヒットしてるが。オッサンにはどーにも薄命の愛のテーマの割には淡泊すぎてダメ。まだ小説の方がよかったかもね。買ってまでは見ないけど。
つまらないわけじゃないが、ティーン向けだよな。結婚とか奥の深いとこまでの話しじゃなく、恋愛どまり。
高校生のカップルの純な恋愛物語であり、そこに妊娠やら病やらがあり、最終的には世界の中心で愛を叫ぶパターンだ。
オッサンはその先の生活やら裏切りやら、汚れた愛を求めてしまうから、ちと、物足りないわけです。
ヒロインの新垣さんは旬なんで光りまくってますから、その眩しさも汚れたオッサンにはイタイ。すべてが過去形なティーン専門映画であります。

2007/12/08(土) 大日本人
★★★☆3.5/5
監督: 松本人志
出演: 神木隆之介, 竹内力

松本人志監督作品の劇場公開第一作。あえて、ダウンタウンの・・は書かないくらい、松本氏の笑いのセンスの有名ぶりは周知のとーりで、もはやダウンタウンは別物で、松本でわかる。そんな氏の笑いは映画に活かされたか!?
結論からすると私は満足。氏の笑いを好きな方には納得の出来だったはず。
大佐藤という電流を大量に体に流すことで巨大化するヒーローの末裔が監督である松本氏の役。獣(じゅうと読む)という怪獣退治に国から要請をもらい退治にゆく家業。
そんな立派な仕事も時代の流れで、アメリカの力や自衛隊の力で処理を支持する風潮に。
もはや、妻子にも逃げられ、先代は認知症、国民にはけむたがられる孤独なヒーローに明日は来るのか!?
獣とのバトルシーンはフルCGで無駄に出来映えはいいのも笑いがいある。
賛否両論のラストの獣とのバトルが急に実写化の流れは、一見、投げやりなオチのようだが、そこが松本イズムといえば、そうなのだ。滑稽でチープな日米関係を表現するには、あれくらい馬鹿馬鹿しい設定で正解。松本イズムに乗れなければナメたオチだけど、わかる人にはわかる作品。
万人ウケより、マニアックな層を狙ったスタイルは貫き通して今後とも監督に精を出してほしいですね。


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