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2006/09/08(金)
タイヨウのうた
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★★★★4/5 出演 YUI、塚本高史 監督 小泉徳宏
難病ものが続きますが、本作品は、今年の夏前に公開し、ヒット。追ってドラマ化もされ、現在も人気のある作品です。 1リットルの涙の感想にも書きましたが、難病ものは、つきつめるとドキュメンタリ性の正解さ故、ドキュメント映画となること。 本作品は、これとは良い意味で対比してます。 演出の効果が随所に見られます。 XPという紫外線を受けると死に至る難病を持つ少女とサーファーの高校生のはかないラブストーリーですが、この難病の為、太陽をあびれない少女は夜しか活動をできないわけです。 そこで、夜になると駅前の広場でストリートライブをギター一本で行うのが、少女の生き甲斐であるわけです。サーファーの彼も偶然にこのストリートライブを通りがかった際に恋がはじまります。そして、難病を抱えながらも恋や歌に生きる意味を求めるていくのですが・・・ ざっとまとめましたが、このストーリーに難病を抜かせばわかりますが、高校生の爽やかラブストーリーとしても充分成立します。 そして、ストリートライブという歌の演出。 これらが見事に加わり、最後は少女の想いを込めた歌が完成。エンドロールに華を添えます。 その歌には難病と戦った少女の生きる勇気も重なりますから胸に響くわけです。演出効果がいやらしく、いかにもお涙頂戴ならば、見てる方もたまりませんが、本作品に関しては、必要不可欠な内容であり、無理がないように感じました。 そういった面で、演出の勝利といえましょうか。
難病ものの根本に流れる命の大切さは同じくですが、表現の違いということでは、一般受けしやすいなら、ドキュメンタリよりかは、入りやすい本作品は当たっただけありますね。 爽やかさの中に、命の重みを感じられる作品。
タイヨウのうた公式サイト⇒http://www.taiyonouta.jp/
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