映画日記‐管理人は見た!‐
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2006/08/01(火) 博士の愛した数式
★★★☆3.5/5
出演: 寺尾聰, 深津絵里, 齋藤隆成, 吉岡秀隆, 浅丘ルリ子
監督: 小泉堯史

脚本しかり、監督のカラーでしょうか、淡々としたムードが全編通してただよいますね。
たしかに、「雨上がる」「阿弥陀堂だより」の監督さんですから。
そんなムードが悪いというわけじゃなく、むしろ心地いいくらい。
主演の寺尾聡さんも「博士」という記憶障害のキャラクターを障害の悲壮感で固めず、明るくほがらかに演技されていてよかった。
 
記憶障害の数学博士とその家政婦の心あたたまる物語。
この博士には義姉がいるのだが、それが浅丘ルリ子さんなのですが、これに関しては、ちょっと不気味(笑
横溝正史系だろ!とツッコミ入れたくなる。
なんせ、記憶障害の義弟を離れに住ませ、家政婦に面倒みさせて、自分は一切関わらず、母屋からじっと義弟の生活を見ていたりするのだ。
これだけ書くと恐ろしいが、ま、映画見たらその謎は解けますので安心ください。シチュエーションが客観視すると恐いということです。

私の中の消しゴム、明日の記憶など若年性の記憶障害をあつかった作品は多いですが、本作品の場合は所謂、認知症とは違い、交通事故による記憶障害なので、そのほかの点は自立されている。
よって、障害を乗り越えるような話の展開よりも、記憶障害になったものの、博士の生き方・物の考え方を見る点が濃いのでしょうか。

80分しか記憶は持続できないから、家政婦の深津絵里さんが来るたびに、初回面談みたいにもなったりするが、なんせ数学博士、数字というキーポイントにより、その失われた記憶の断片を繰り寄せることができる。
家政婦の誕生日やら、野球選手の背番号やら、日常会話に織り交ぜられた数字により生き返るようなものである。
家政婦やその子供もそんな博士のために試行錯誤しながら、交流していくのも、まるで家族のようで、本当やさしいのだ。
愛すべき博士のキャラクターは、自分の回りや、見ているこちら側もやさしくしてくれるような作品である。

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