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2006/06/11(日)
ALWAYS-三丁目の夕日−
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★★★★★5/5 出演: 吉岡秀隆, 堤真一, 小雪, 堀北真希, もたいまさこ 監督: 山崎貴
言わずと知れた2005年の邦画界の大ヒット作。 なんといっても日本アカデミー賞も主演女優賞以外を総ナメしたのも記憶に新しいとこ。 実はこの作品、自分はもう随分と前から西岸良平さんの原作漫画のファンだから、かなりマニアックなくらいに、この作品の世界観は熟知していました。
よく漫画と映画は別物というジンクスがありますが、そんなマニアックな自分もうならせる出来栄えには、やはり売れるなと納得。
多少、人物構成が漫画と違うツッコミどこありますが、そこは愛嬌。 昭和30年代の東京の人情あふれる町並み、戦後からの復興のシンボルのような建築途中の東京タワー、そのCGによる復元技術は、素晴らしいですね。 よくあそこまで細かく再現したと。 また、子役も昭和の顔してるんだよなぁ。 とても現代のこどもに見えない、やんちゃで素朴なガキんちょです。特に、茶川先生宅に居候の淳之介君はいー味でてます。
原作では、鈴木オートの家族も、駄菓子屋の売れない作家茶川先生も、毎回は出演しませんし、エピソードは一話完結パターンで、映画のような作りではないですが、そこをうまくまとめた感じはありますね。 いーとこ取りみたいな。 茶川先生役の吉岡さんは、これでアカデミー主演男優賞GETしましたが、これはうなづけます。 特にラストの演技はチャップリンのキッドのあの名場面のように、体当たりで愛するものを守る優しさにあふれています。 また、役者として一皮むけた作品だったんではないでしょうか。
内容は特に細かく書きませんが、昭和30年代の日本が、一番がんばっている時代の、がんばっている人々のお話です。 こう書くと今が、がんばってないようですが、そうじゃなく、一体感といった点ですね。日本は変化していって、個々がよければ、がんばればの風潮が強い。 受験、就職、なにかと自分がよければ、他人は知らないということが、クールであり、現実のようにとらえられてきてます。 都合のいい無関心な時代。 そんな時代だからこそ、本作のような作品で、今一度、国を、町を、家族を人を良くすることを思い出してほしいですね。 皆でがんばる、協力することの根本的な大切さを見つめなおせる映画でもあります。 迷わず、5点パーフェクトでした。
DVDはアマゾン⇒http://www.amazon.co.jp/gp/product/B000C5PNTG/249-3850619-8991566?v=glance&n=561958
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