映画日記‐管理人は見た!‐
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2006/02/09(木) タナカヒロシのすべて
★★★★4/5
監督・脚本: 田中誠 撮影: 松本ヨシユキ
音楽: 白井良明
出演: 鳥肌実/ユンソナ/宮迫博之/加賀まりこ/上田耕一/高橋克実/伊武雅刀/小島聖/寺島進/矢沢心/島田珠代/市川実和子/南州太郎/西田尚美

公開時から気になっていたが、なんせ小規模上映で、あっという間に終了。ここにきてDVD化でやっと観賞できたわけだ。
主演の鳥肌実氏は、知る人ぞ知るアナーキーでアングラなコメディアン?というかパフォーマーなんですが、ほんと、数年前までは、裏ネット界のアイドルってくらいあやしい人でした(汗

昨年、本作の主演が決まった際は、メジャーに魂を売りやがってと、泣いたコアなファンも多かったとか・・そこまではカリスマじゃないか(笑
しかし、それだけ、インパクトとキャラの濃い方だったのだ。
なわけで、演技力もなにも彼の存在感でカバーされ、本作においては鳥肌実らしさを十二分に活かせたと思えるデキだった。

内容的には、仕事以外は無関心な青年タナカヒロシがある日突然はじまる様々な困難を乗り越えて、生きること、愛することを人として見出していくもの。
全体的に短調なムードなのだが、きちんと筋立てもされており、ロールプレイングゲームのように成長過程がわかりやすく編集されちる。始まりがタナカヒロシというマネキンのような無機質な人間としたら、ラストでは完全な人間タナカヒロシに成長している。
生きるとは・・愛とは・・なんて重くとらえず、あるがまま、なるようになれと生きていく姿勢でこそ、自然体であり、すべてを受け入れられると、一服の清涼剤のような爽快感も残る作品。

出ている出演陣も豪華で、見ていて楽しめる。このメンバーに鳥肌がなぜ?みたいな錯覚もはじめだけ、段々と鳥肌ワールドに釘付けとなっていくのですねぇ、これがまた。
役者としてメジャーに立った鳥肌氏ですが、これを機にメディアに色々顔を出してほしい。
まだ、まだ、彼の力は未知数、今後が楽しみな方だ。
あやしげ演技は田口トモロヲ、顔は橋幸夫に似ているなぁ(笑

DVDはアマゾン⇒http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B000BKJJ74/503-8209994-7563151


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