映画日記‐管理人は見た!‐
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2006/11/26(日) ある子供
★★★☆3.5/5
出演: ジェレミー・レニエ, デボラ・ブランソワ
監督: ジャン=ピエール・ダルデンヌ

カンヌ映画祭受賞作品ってのは、難解で感動も何もストレートには米アカデミーとがちがい一般的には伝導率が低い。
歌手のビヨークが主演の『ダンサーインザダーク』だって撃たれた警官が死人になって歌いだすわ、ところどころ<なんでやねん!!!
な世界が広がり、カンヌはその手のシュールさが売りなのか?やっかいな作品が目立つ。

他のグランプリ受賞傾向なら、ドキュメント。
コロンバイン高校銃乱射をモチーフにした『エレファント』などがよい例かも。
こちらは淡々とリアルに時間経過がされ、場合によってはホームビデオを見せられた印象しか残らないこともある。
これまた、やっかいなもんだ。

しかし、カンヌの素晴らしいところは、どの作品もストレートにわからないのだが、後の心の余韻はずば抜けてある。
特に、ラストシーンに集約はされている傾向もあり、先にあげた『ダンサーインザダーク』にしろ、『エレファント』にしろ、ラストはカンヌ的な重さが胸にズ〜ンときます。
これがハリウッドなら『YEAH!SO!GOOD!』と拍手喝采だろうが、カンヌ系は、
『・・・・・・・・・。』沈黙、そして、胸に手をあて考えちまうのですねぇ。

爽快感はないが、重厚感はたっぷりと味わえる、やあり玄人好みの映画世界がカンヌなのかもしれません。

さて、本作『ある子供』。
こちらは系統的にはドキュメントで、無職の若いカップルに2人に子供ができてしまいます。
あろうことか、その子供を、闇に売ろうとしてしまう男。
それを知ってしまう女。
子供が生まれたことで夢も希望も失うのか、それとも未来はあるのか?

こちらも、ラストに集約されて、ますねぇ。
非常にリアルなんだけれど、リアルだけに見るものに、自分の若き日の過ち、後悔を振り返らせてくれるような、そんなほろ苦さも実は隠れている作品。
最後に何を思うかは、あなたの青春を見直すのによいチャンスなのかも知れませんよ。
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