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2006/11/25(土)
嫌われ松子の一生
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★★★★★5/5 出演: 中谷美紀, 瑛太 監督: 中島哲也
邦画では、本年初のパーフェクト!! さすがはあの『下妻物語』の中島監督だけあって、映像のこだわり、笑いのセンスと抜群であった。 また、今回は、はっきり言ってよい意味で大きく見る方を大きく裏切ったと思う。この作品の原作を知らないと、下妻的なお笑いドラマを想像してしまいがちであるが、これは、大きな間違い。 大泣きです・・・・・
嗚咽しそうになったね(微笑 いや、マジで。
ある一人の不憫な女性(松子)の一生を追ったドラマであるんだが、これがまた、男運がつくづくなく、ついていない。 よくある話ではあるが、松子の転落ぶりは圧巻であり、誰もが持つ孤独感にさいなまれながらも、愛を求めてたくましく生きる姿は非常に美しいのである。
これはラスト近くでホームレスに近い風体の松子を見ていても、けして変わらない視点であり、これが汚く見えてしまうなら、『見なくていいよお前』と一喝したいくらい美しいのである。
なので、下妻のお笑いセンスも勿論、ありますが、加えてドラマの部分の厚みが素晴らしく、非常に完成度の優れた本作。 主演の中谷美紀さんは女優生命を賭ける意気込みが演技に光り、もしかしたらこりゃ、日本アカデミー賞の受賞数は多くなるような気もする。 松子の幼少期〜逝去までにBGMがその都度変化するのも凝っている。 幼少期は乙女の夢にあふれたディズニーチックなファンタジー調、男に捨てられ大人になると、R&BやROCKへ、そしてラストは・・・
という風に、邦画で私が見た2006年度のパーフェクトはこれで決まり、本年はこれで終わるくらいの久々のパンチのある作品なので、是非、ご観賞アレ!!
DVDはアマゾン⇒http://www.amazon.co.jp/gp/product/B000HRMEYG/sr=8-5/qid=1164383346/ref=sr_1_5/503-9533732-7572738?ie=UTF8&s=dvd
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