映画日記‐管理人は見た!‐
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2006/11/27(月) 愛の讃歌
★★★3/5
出演: 倍賞千恵子, 中山仁
監督: 山田洋次

その昔、松竹や邦画が、やたら元気だった頃の作品でしょうか。
山田洋次+倍賞千恵子コンビシリーズ。

小さな漁師町の島の若いカップル。男は夢を追い、恋人を島に残しブラジルへ実業家を目指し旅立つ。
やがて、残した女はその男の子を宿し、出産。ブラジルにて夢破れ、音信不通だった男は何も知らずに島へ帰ってくる。果たして二人に愛の賛歌は聞こえるのだろうか。

まー人情喜劇路線からは、外れ、割にメロドラマ。
有島一郎さん、伴淳三郎さんの好演も光り、若いカップルの女役の倍賞さんもサポートされ良い感じ

山田洋次ワールドは、今もって変わらず、人情と日本人らしさを追求してますが、最近はもっと原点回帰し、武士道の世界からアピールしてます。2006年12月公開の『武士の一分』しかり、『たそがれ清兵衛』しかりです。
日本人が日本人らしさを持たない時代に、やはり、何か忘れかけたものを映画を通じて伝えたいのでしょう。ただ、山田洋次ワールドのフロンティア期のハナ肇さんとのコンビシリーズのような、おバカなノリもたまには復活してほしい。
渥美清さんも天国で、監督のお笑い映画見たいなと思ってるかもしれないし。
話しをもどして、本作は、バランス的に笑いより、メロドラマな比重が高く、やや、その作りも甘い感じがしますね。人情もんだから、大体話しは読めてしまうのは仕方ないが、泣かせどこが、わかってしまう部分もあり、感動は半減。笑いあり、涙ありだろうが、わかってしまう涙が多く、残念。当時は映画が娯楽産業で盛り上がって、わかりやすいもんでよかったんだろうけど、悲しいかな、娯楽にまみれすぎて、素直に感動しなくなった日本人には、いまや、難解な作品か。

DVDはアマゾン⇒http://www.amazon.co.jp/gp/product/B0009RQXD2/sr=1-5/qid=1164531020/ref=sr_1_5/250-8954378-7978625?ie=UTF8&s=dvd

2006/11/26(日) ある子供
★★★☆3.5/5
出演: ジェレミー・レニエ, デボラ・ブランソワ
監督: ジャン=ピエール・ダルデンヌ

カンヌ映画祭受賞作品ってのは、難解で感動も何もストレートには米アカデミーとがちがい一般的には伝導率が低い。
歌手のビヨークが主演の『ダンサーインザダーク』だって撃たれた警官が死人になって歌いだすわ、ところどころ<なんでやねん!!!
な世界が広がり、カンヌはその手のシュールさが売りなのか?やっかいな作品が目立つ。

他のグランプリ受賞傾向なら、ドキュメント。
コロンバイン高校銃乱射をモチーフにした『エレファント』などがよい例かも。
こちらは淡々とリアルに時間経過がされ、場合によってはホームビデオを見せられた印象しか残らないこともある。
これまた、やっかいなもんだ。

しかし、カンヌの素晴らしいところは、どの作品もストレートにわからないのだが、後の心の余韻はずば抜けてある。
特に、ラストシーンに集約はされている傾向もあり、先にあげた『ダンサーインザダーク』にしろ、『エレファント』にしろ、ラストはカンヌ的な重さが胸にズ〜ンときます。
これがハリウッドなら『YEAH!SO!GOOD!』と拍手喝采だろうが、カンヌ系は、
『・・・・・・・・・。』沈黙、そして、胸に手をあて考えちまうのですねぇ。

爽快感はないが、重厚感はたっぷりと味わえる、やあり玄人好みの映画世界がカンヌなのかもしれません。

さて、本作『ある子供』。
こちらは系統的にはドキュメントで、無職の若いカップルに2人に子供ができてしまいます。
あろうことか、その子供を、闇に売ろうとしてしまう男。
それを知ってしまう女。
子供が生まれたことで夢も希望も失うのか、それとも未来はあるのか?

こちらも、ラストに集約されて、ますねぇ。
非常にリアルなんだけれど、リアルだけに見るものに、自分の若き日の過ち、後悔を振り返らせてくれるような、そんなほろ苦さも実は隠れている作品。
最後に何を思うかは、あなたの青春を見直すのによいチャンスなのかも知れませんよ。
DVDはアマゾン⇒http://www.amazon.co.jp/gp/product/B000FBFRDY

2006/11/25(土) 嫌われ松子の一生
★★★★★5/5
出演: 中谷美紀, 瑛太
監督: 中島哲也



邦画では、本年初のパーフェクト!!
さすがはあの『下妻物語』の中島監督だけあって、映像のこだわり、笑いのセンスと抜群であった。
また、今回は、はっきり言ってよい意味で大きく見る方を大きく裏切ったと思う。この作品の原作を知らないと、下妻的なお笑いドラマを想像してしまいがちであるが、これは、大きな間違い。
大泣きです・・・・・

嗚咽しそうになったね(微笑
いや、マジで。

ある一人の不憫な女性(松子)の一生を追ったドラマであるんだが、これがまた、男運がつくづくなく、ついていない。
よくある話ではあるが、松子の転落ぶりは圧巻であり、誰もが持つ孤独感にさいなまれながらも、愛を求めてたくましく生きる姿は非常に美しいのである。

これはラスト近くでホームレスに近い風体の松子を見ていても、けして変わらない視点であり、これが汚く見えてしまうなら、『見なくていいよお前』と一喝したいくらい美しいのである。

なので、下妻のお笑いセンスも勿論、ありますが、加えてドラマの部分の厚みが素晴らしく、非常に完成度の優れた本作。
主演の中谷美紀さんは女優生命を賭ける意気込みが演技に光り、もしかしたらこりゃ、日本アカデミー賞の受賞数は多くなるような気もする。
松子の幼少期〜逝去までにBGMがその都度変化するのも凝っている。
幼少期は乙女の夢にあふれたディズニーチックなファンタジー調、男に捨てられ大人になると、R&BやROCKへ、そしてラストは・・・

という風に、邦画で私が見た2006年度のパーフェクトはこれで決まり、本年はこれで終わるくらいの久々のパンチのある作品なので、是非、ご観賞アレ!!

DVDはアマゾン⇒http://www.amazon.co.jp/gp/product/B000HRMEYG/sr=8-5/qid=1164383346/ref=sr_1_5/503-9533732-7572738?ie=UTF8&s=dvd

2006/11/24(金) 着信アリ ファイナル
★☆1.5/5
出演: 堀北真希, 黒木メイサ
監督: 麻生学

着信シリーズ最終章。
ん〜つまらないです。

着信アリ2までは1の続編らしく、呪いの謎も解けて納得できたのだが、本作はなんだろうか?
まったくもって、くだらないんですが、聞いてくださいお客さん。

着信の呪い(その呪いの電話がかかると絶対死ぬ)の回避方法として、転送(一回だけ可能)すれば死を免れるのが今回の話の中心。
卒業旅行中の高校生たちにいじめられて死んだはずの女生徒がその呪いをふりかける。
あとは、もう、バトルロワイヤルじゃないが転送しまくりの殺し合いのような結果になるんですが、、、
転送はなかなかいいアイデアなんだが、それだけで終わらせてはいけないような。しかも、呪い部分が、もう完全に忘れられている。
何が呪いで、正体で、このあたり、シリーズ見てない方はほったらかしな感じがするのである。
もう少し、丁寧に作ってくれるとよかったなぁ。

今回は、辛口であるが、作らなくてよかったんじゃないかなぁ。。
しかも自分はパート1がデキがよかったと思うので、その後は、タイトルに釣らせようとする興行会社の策略が見え見えで、これまたそれが大きくはずしてるのも悲しいし。

作を追うごとにつまらなくなった、シリーズ化失敗例の典型。
主演が堀北真希という旬なアイドルを出したとこで、スレスレのラインの気がする。一歩間違えば、Vシネくらいの予算でOKだったような。(Vシネの方がよほど低予算で丁寧な作りであるとも思いますが。)
辛口BBS行き決定といきそうですが、この着信アリのアイデアはすごく気に入っていますし、パート1の完成度は呪怨よりも好きな恐さであるので、シリーズに敬意をはらいここにとどめますわ。期待したが残念でした!

DVDはアマゾン⇒http://www.amazon.co.jp/gp/product/B000I0RE3S/sr=8-4/qid=1164384739/ref=sr_1_4/503-9533732-7572738?ie=UTF8&s=dvd

2006/11/23(木) サウンドオブサンダー
★★2/5
出演: エドワード・バーンズ, キャサリン・マコーマック
監督: ピーター・ハイアムズ

ごった煮というのがふさわしい。
とにかくCGが安っぽいなぁ・・・PS2並だ。
映画なんだから、ばれないように作ってくれよなぁと・・・

肝心なお話も、2055年の未来が舞台で、タイムスリップ技術を手にいれた企業が旅行ビジネスとして、太古の恐竜ハンティングを催す。はじめは評判がよかったが、ある日、とあるアクシデントから、観光客が未来を変えてしまう失敗を起こしてしまう。現代に戻ると、その波が押し寄せ、あるべきはずの現代を変化させていってしまい、絶滅したはずの恐竜、進化した生物などが、誕生してしまった。果たして、過去の軌道修正から、現代を救えるのであろうか・・・
 
ようするに、バックトゥザフューチャー的なアイデアにジュラシックパークと適当にCGつけておいた感じです。
よくあるストーリーなんだが、全体的にしょぼい。
これなら、アイロボットのしょぼさが逆にリアルさを醸し出したロボット達の方がかなりよかった。
CGも使いようである。
やたらめっぽう使っても、逆に食傷気味になりかねない。
特に今の観客はCGにはうるさい!見慣れてきているからね。
SFで勝負するならば、とことんしょぼくか(B級狙い)、とことんお金かけるかの方が中途半端じゃなくて良いんじゃないかな。
DVDはアマゾン⇒http://www.amazon.co.jp/gp/product/B000FOTK6G/sr=8-1/qid=1164385728/ref=sr_1_1/503-9533732-7572738?ie=UTF8&s=dvd

2006/11/22(水) 隣人13号
★★★☆3.5/5
出演: 中村獅童, 小栗旬
監督: 井上靖雄

主演の中村獅童さんも映画宣伝コメントで『この映画は絶対に見ないでくれ』と言ってるだけあり、かなりのトンデモ系作品だ。
いじめ問題が叫ばれてる昨今だから、余計にヤバイ空気が漂う全編。

ストーリーは小学生時代に悲惨ないじめにあった主人公が大人になり、いじめられた相手を逆にいじめ返す復讐劇。主人公は内気な人格と残忍な人格に左右されるが、ついには残忍な人格に支配され、いじめ相手の関連する人々まで殺人に走る。最終的に、いじめ相手を追い詰め数十年ぶりの対面となるのだが、結末はいかに!?

そりゃー中村さんのきれっぷりは凄い。残忍な人格が中村さんだが、逝ってます。いま会いにいきますのやさしい演技からは想像つきません。
見ないでくれというのも納得だが、役者としての引き出しの多さには感服。
また、この監督は新人だが、なかなか作りがうまい。ドキュメンタリ風に淡々と撮影かと思えば、アニメーションやリアルなアクションもあって、なかなか。
リアルすぎて子供には見せられないがね。
精神的に疲れてたら、見ない方がよいです、こっちまでやられそう・・・
なんで、精神ダメージがかなりあるパンチある作品。トンデモなら出来映えは良いですね。全体的には、好きな方向けなんで星も半分ちょい。
DVDはアマゾン⇒http://www.amazon.co.jp/gp/product/B000ATJZ0W/sr=8-2/qid=1164530792/ref=sr_1_2/250-8954378-7978625?ie=UTF8&s=dvd


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