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2006/10/27(金)
地下鉄(メトロ)に乗って
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★☆1.5/5(辛口BBS行き決定) 公開中 監督 : 篠原哲雄 原作 : 浅田次郎 出演 : 堤真一 、 岡本綾 、 常盤貴子 、 大沢たかお
浅田次郎の原作を映画化って、リンク先の映画君も語ってましたが、ことごとく、駄作なんである。 「鉄道員(ぽっぽや)」はまぁ、唯一の興行的な成功例だが、高倉健、広末涼子、志村けんなどのキャストの力が強かったのも否めない。浅田作品はいい話だから、自分も大好きなんだが、映像化する段階で、これが映画サイズか?ドラマサイズか?小説サイズかを見極めない結果、散々な思いをさす。 小説ファンは凹み、映画ファンなら、間違いなく苦笑か...。 それでも見ている浅田作品の映画化「ラブレター」「天国への百マイル」そして、本作だったが、やっぱりなぁ〜!やっぱりダメなんですわ。 危篤状態で疎遠の自分の父親にタイムスリップし、出会い、若かりし父親の姿から、父親に対する心のわだかまりを段々となくし理解する主人公だったが、その主人公の不倫相手が実は父親の不倫相手の娘だったことがわかる。 知らなかった過去が招く複雑な心境を乗り越え、主人公は父親を理解できるのだろうか。
どーも、親子で不倫ってのもなんだか懲りない家族泣かせのアホっぽい。 しかも、同じ家系かい! ネタバレ以下注意↓
結局、不倫相手が自分が母親のお腹にいた妊娠中の母親を階段から突き落とすんです。 一緒に転げ落ち、存在が消えます。これまた、主人公のシアワセを想い、自分は存在から消して身をひくという荒行を敢行ですから。 やりすぎだろ! で、人の真実の愛に触れた主人公は父親を理解するわけだが、なんだかなぁ。
ツッコミどこ満載で、あげたらキリがない。 タイムスリップなんて、地下鉄に乗ってするんじゃないし、悪いが夢っぽい演出です。しかも、昭和30年代セットはくれぐれも三丁目の夕日を期待しないで下さい。 もう、今回は断然、小説サイズじゃないの? 浅田氏も、この作品の映画化は何度も頓挫し、映像化は不可能といわれたんで、やっとできたみたいなコメントしてましたが、小説にしかできない世界もあることも1800円払う観客の立場から言わしてもらいたい。 邦画が駄作が目立つ背景には、リサーチをしっかりしないわ、作家や役者頼りのビッグネーム作品が多いことからが、この作品からしてよくわかる。 もう少し、しっかりした作品を見せてくれい!1800円あれば、本が単行本なら数冊買えるのだから。 公式サイト⇒http://www.metro-movie.jp/
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