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2006/10/31(火)
トンマッコルへようこそ
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公開中 ★★★★★5/5 監督 : パク・クァンヒョン 脚本 : チャン・ジェン 音楽 : 久石譲 出演 : チョン・ジェヨン 、 シン・ハギュン 、 カン・ヘジョン
映画評論家のおすぎさん推薦とあって見たわけじゃないが、公開前から期待していた作品だったので早速、鑑賞しました。
(^_-)-☆ヤラレタ〜★ 最近では星5のワールドトレードセンターも実話という点で(ドキュメンタリージャンル)で完璧だったのだが、映画という観点からすると、脚本・編集・映像・音楽含め。本作が一歩リードしているようだ。
ジャンルの違う両者を比べても仕方ないが、特に音楽に関しては、トンマッコルは久石譲を起用した点が大きい。宮崎 駿作品や北野武作品の音楽を手がけてきた氏の音楽は耳に馴染み、日本人は特に心地よい。 どちらもおススメの良い作品ですが、実話かオリジナル脚本その点の重視の仕方で、見方も変わるので、ちょこっとアドバイス。
ストーリー:舞台は、朝鮮戦争が続く1950年代。そんな時代に、戦争とはまるで無縁の平和な村が山奥にあった。その名はトンマッコル(子供のように純粋な意味)。 そんな村へまるで導かれるように、アメリカ人パイロットのスミス、韓国軍の2人、それに敵対する人民軍の3人がやってくる。顔を合わすなり、銃を持ってにらみ合う両者だが、銃や手榴弾を見たことがない村人たちは呑気なもの。 寝ずに両者睨み合いの末、偶然から村人たちの食料貯蔵庫を爆破してしまった兵士たちは、ひとまず協力して村人たちの畑仕事を手伝うことに。やがて両者に心の交流が生まれてくるのだが・・・
ホント、本作は編集面でもうまく、まさに笑いあり、涙あり、そして感動ありと映画の黄金律を再現してくれている。 ストーリーの紹介文にもあったが、偶然、爆破した村の貯蔵庫など、中にとうもろこしがあり、爆破と同時に焼けてPOPCORN化して、雪のように村に降ったりする。そんな遊び心が随所に満載なのである。
キャストにいたっても、素晴らしい。 国軍の脱走兵役:シン・ハギュンさんは、『マイブラザー』でもせつなくて印象的な兄役をし、いい役者だなと感じていたが、今回もよかった。 脱走兵としての影を背負う兵士の感情を見事に演じている。 村の少し頭の軽い娘(バカとは言いいませんで)のカン・ヘジョンも、敵対する兵士たちの間をうまくまとめ、映画に美しくやさしいエッセンスを加えてくれている。他にも書ききれないが、もう、まとめてナイスキャスティング!と言っておきましょう。
ラストまでに、いろんな軋轢も乗り越えて、兵士たちがトンマッコルの中でお互いを認め合うこになってくわけですが、その過程を見ていくと、なによりも人は人によって変わり、人によって救われるのだと痛感しますね。 殺伐とした戦場から、穏やかな人の生活を営むトンマッコルにたどり着き、人が人を殺しあう愚かな現実に気づいたというわけでしょう。
本年のベストオブ窮映賞のリストアップには必ずでしょうし、もしかしたら、これは今年のNo.1になるかもしれません。 いや〜良い映画って本当に、日記つけるのも色々書きたくて悩む。 どーでもいい駄作は2,3分で書き上げるのになぁ。 是非、是非、今年の1本と思い観賞されると良いかもです。
公式HP⇒http://www.youkoso-movie.jp/
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