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2006/01/21(土)
キングコング
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★★★★★5/5 監督:ピータージャクソン 出演:ナオミ ワッツ ジャックブラック エイドリアン ブロディ
噂通りに惑わされるのが、少しばかり映画をかじってくると鼻につく。白なら黒の部分、赤なら白の部分と、ちょっと人と違った視点を探しては批評したくなるのも素直なところだが、そういう素直さは無用のこの作品は、素晴らしいデキ。 絶賛の嵐だったので、7割のおもしろさくらいに見ていた。それに3時間は長丁場だ。 が、開始早々からなんというピータージャクソンの粋なはからい! 元祖キングコング当時のフィルム使用された文字<フォント>や<カラー>ではじまってくるんです。 いかにも、オマージュいや、リスペクトが正しいか。そんな感じのはじまりでしたし、とにかく話はもう周知の通りなんではぶきますが、その話をうまいこと料理してますねぇ。 ざっとですが、まとめますと。 @各登場人物の背景や感情面を細かく演出し、物語の厚みを出しています。これは、オリジナル版では、表現できていない点。 Aまた、技術の進歩で仕方ないのですが、VFXが素晴らしい。恐竜にしてもコングにしても、まさに生きているんですね。生き生きとスクリーンの中で。しかし、オリジナルも当時はクレイアニメで本作と同じように衝撃的だったのですから、そのあたりもリンクしていて好感がもてます。 B随所にピータージャクソン監督のオリジナルに対する愛情があふれているのが伝わる。ほんと、ラストのエンパイヤステイトビルの有名なシーンにしても、島の原住民とコングの関係にしても、オリジナルを汚さない丁寧な作り方が感じられました。
なもんで、3時間はあっという間。トイレなんか行く暇なし。(笑 オリジナルを知らない方の方が多い時代になってますが、それでもピータージャクソン監督が本作を作ったように、また次の時代に、キングコングという特撮映画のパイオニアを継承していってほしいと思いました。 夢があって、ワクワクするようなもの。 映画の基本が詰まったキングコングという大作を見事21世紀に完成させたのは、映画界にとっても大切な出来事でしょう。 一人の映画ファンとして、映画を楽しめた、映画のおもしろさを再認識できた本作は、迷わず今回は★5です。
キングコング公式HP http://www.kk-movie.jp/top.html
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