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2006/01/11(水)
きれいなおかあさん
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★★★3/5 製作総指揮・監督・脚本: スン・ジョウ 製作総指揮: スン・ミエン 製作: ユー・ジーユエン/タイ・ズーホイ/リュウ・イー 脚本: リュウ・ホン/シャオ・シャオリー 撮影監督: リュ・ユエ 音楽: チャオ・チーピン 出演: コン・リー/ガオ・シン
中国映画をみると、少なからず、かつての日本映画にあったあたたかさを感じる。最近は商業映画色が強くなったチャンイーモウ監督の初期の作品などは、何度見ても良い。
あたたかさという抽象的な表現はわかりにくいかもしれないが、あたたかいんである。人の温もりが伝わってくるんである。日本映画界がいつのまにか、ハリウッドやヨーロッパ系の影響を受けた作品が肩を並べ、そういった見るもののハートに響くものがなくなりつつあるのも、そう感じる原因なのだが。 時代の流れ、国の文化の違い、理屈はいくらでもつく。
しかし、ハートに響く作品は、見直す必要があるんじゃないでしょうか。
前置きが、長くなりましたが、あまりにも最近の日本映画はと、、本作のような中国映画見ると思います。 ストーリーは母子家庭の親子の貧しいながらも愛情あふれるお話。子供が難聴で母親は必死に働き、その合間、子供に字や言葉を覚えさし、普通の小学校へ上がらせる努力をします。 子供も母親のそんな背中を見つめ、頑張って物書きや話すことをしていきますが、そんな親子にも世間の風は冷たく、様々な障壁が立ち塞がります。 しかし、立ち止まってあきらめる弱さよりも負けずに進む親子の強さには、捨てる神あれば拾う神あり、そんな親子の力になってくれる人々も。果たして親子は幸せを見つけることができるのか。
お涙頂戴のよーに受け取られがちなストーリーだが、ありのままなんであり、嘘はないからこそ、涙を誘うのでしょう。映画にしなくも、実際にある話だ。それを映画用とか感動物とか区分するのは、いただけない。素直に受け入れてこそ映画なんで。
私たちは私たちの周りで生きているわけじゃない。必死で生きている数え切れない人の中の一員だから。だからこそ、人にやさしく、生きることに、対してがんばらなきゃいけない。
やさしくなれる。 あたためられる。 そんな作品です。
評価は普通ですが、編集の部分で、もう少し明るめで、子供の成長を見てみたかったリクエスト的な点が減点なんで、つまらなくはないし、むしろ続きがみたいとこでした
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