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2007/03/11(日)
長い長い道を駆け抜けたらそこに君がいて手を差し伸べてくれた
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どんなに急いだって 追い抜けない君がいる 僕が どんなに必死になったって ふと気付けば 君はもう 見えないほど前へ 手を伸ばしてつかもうとした白い服の裾は まるで 僕の指から逃げるように 翻った
息切れして横腹が痛くて辛くて つらくて 立ち止まってしまえれば どんなに楽だろう 追いつくことを 君を あきらめてしまえれば ああ!
足を止めかけて ふと 前を見たら 君が立ち止まって 手を振っている −待っててくれてるの? 問いかけには 答えはなかったけれど
僕は走る 全力疾走で 君を追い抜けない それが分かったから でも 隣で走ることはできたんだ 差し伸べられた手を 二人 握り締めて
君が一人 そこにいた 僕は一人 ここにいた 二人は手を取り合って 走ることができた もう 一人ずつだった僕らは 独りなんかじゃなかった
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