|
2006/11/18(土)
厄介。
|
|
|
美容院です。 数年おきに大きな理由もなく行く店が変わります。 今日は初めてのお店で初めての人でした。 この初めてのときにいつも困るのが、ご職業。
よほどの売れっ子さんじゃない限り、波のあるお仕事です。 私の場合も食えない時期の方が多い漫画人生でそんな時期はバイトをしてなんとか凌いできました。 そのビミョーなラインを説明するのが難しい。というか無理。 “漫画家”と言って一般の人が抱くイメージが…(ここで言う一般とは読み手でも描き手でもなく漫画にあまり詳しくない世の中の大多数の人のこと。) →連載してて単行本ガンガン出してて印税生活してる人。 (そういう漫画描きさんは一握りの売れっ子さんなのにね^^;) なので“漫画家”という言葉は使わないようにしてます。 が、 “バイトやアシしながら漫画描いてます” というと今度は畳にキノコはえてるような物凄い極貧生活を想像される方も中にはいて…(何を見たんでしょうねその人…^^;)それもかなり不本意☆
自分の事をわかってくれなどとわがままは言いませんが…、 過大に受け取られるのも過小に受け取られるのも経験上非常〜〜〜にめんどくさいのです(><;)いろいろと…悩まされる出来事も多々ありました…☆ 私を“先生、先生”と呼ぶバカオヤジ。 私の作品を見てもいないのに“だから売れないんじゃないの”と女に上から物を言いたがる自称漫画好き(←そんなヤツ程大して詳しくない)オトコ(←非常に多いです。男性って哀れな生物ですね。) 何か描いてと箸袋の裏や紙ナプキンや名刺の裏を差し出される(ざら)。友人知人の友人知人(つまり見知らぬ人)から“自分の似顔絵描いて”の依頼が来る(←これが一番多いんです…)等など…。 私の作品を知っててお願いするのなら全然構いませんが(その場合はむしろ喜んで描きますよ。)全然そうじゃないですからね…。 すみません愚痴はいってます…(TωT) バカにしてんのか尊敬されてんのか、全くわけがわからない行為をされることが多いのです。(全て“興味本位”とうけとめてますが。)
なのでよほど親しくならない限りは漫画描いてることは人には言わない方針にしてます。 もったいぶって隠してるわけではなくただ単にめんどくさいからです。
で、美容院です。 さすがにこちらのことを根掘り葉掘り聞いてくる美容師さんはいませんが、 髪の話になった時にどうしても普段の生活の話に触れますよね。 “お休みの日は?…決まってないんですか。 お仕事中髪は?…まとめていらっしゃる…えっノーメイクでお仕事!? ご自宅でお仕事なんですか…そうですか…。 忙しいときは…ほとんど外出されない? …???” カットにカラーに時にはパーマに数時間。 いい加減こっちものらりくらり応えるのが面倒になってきて、 相手を少し納得させてあげるために言う一言が
“絵とか描いてる仕事なんで〜”
嘘ではない(笑) そして大抵の方は“なるほど”と納得してくれます。 “絵を描かれてるなんてすご〜い、尊敬〜” と皆さん一様に反応されますが恐らくこの時点で私は “ユニークな人”“芸術肌”“変わり者”のいずれかに確実にカテゴライズされてます。
おもしろいのが“漫画”というと敷居が低いのかだいたいの人がもの珍しがって (いやそりゃ珍しいよね^^;私も逆の立場だったら珍しがるよ。)質問攻撃を受けることもあったりしますが “絵”というとみなさん“芸術”を想像されるようで途端に高尚になるのかそれ以上何もつっ込んできません。 ただ“芸術家”と誤解されるのも困るんですけどね…漫画ですしそんなに大したアレでは(ーωー;)
最近いい言葉を見つけました。
“自宅でお仕事してて〜、パソコンとか使ってて〜”
嘘ではない(笑) そしてみなさん、 自宅でパソコン使ってるお仕事=なんだか今時っぽいお仕事〜 と思われるのか、それまでは怪訝そうだった表情が途端にパアッっと明るくなるんです。そして話を聞いてもわからないと思うのかそれ以上何もつっ込んできません。 いや不思議です。 言い回しによってこうも受け止められ方が違うんですね。
今回は初回なんで漫画のまの字も出しませんでしたがこれから通ううちに きっと漫画描いてることを言うんだと思います私…実際黙ったままでいるのも人として感じ悪いですしね…はあ(ため息) そしてめんどくさくなるとまた店を変わるんだと思います……。
|
|
|