|
2014/07/30(水)
純粋
|
|
|
職場では急遽上映会が始まった。 「アナと雪の女王」
暗い一つの部屋に集まった子達は、床に座り、真剣にスクリーンに目をこらしている。
そして同じところで笑い、同じところで息をのみ、例の歌が始まると自然と皆で大声で歌い出す。
昔の幻灯会を思い出す。 今も昔も暗い部屋で、皆で映像を見るワクワク感は変わらないようだ。
赤ちゃん組でも素敵な事があった。 2歳になったばかりのSちゃんはまだ言葉らしい言葉が出ない。 かといって喃語を喋るわけでもなく、日頃声らしい声が出ないのだ。
いつものように絵本の読み聞かせをしていると、後ろの方に座っていたSちゃんが立ち上がり、絵本を食い入るように見つめている。 場面はちょうどおもしろい怪獣がうさぎたちに襲いかかろうとしているところ。 Sちゃんははっと息をのみ、小さい声で「あっ」と言った。 うさぎは逃げて、怪獣は石をガブリとする場面になると、Sちゃんは「ほっ」と安心したような息を吐き、にこにこした。 うさぎたちは遊びだし、怪獣が逃げていくと、Sちゃんはパチパチと拍手をした。
この小さな感動を目の当たりにしたときこそ、読み聞かせの至福の一時。
小さい子なりの純粋な感動。 大きい子達の共有する感動。
二つの純粋な感動に、大きく感動した一日だった。
|
|
|