明日も元気に笑おうね
NSPを想うmimiの個人的日記
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2006/11/30(木) 川渡り餅
今日で11月が終わる。

ここ上越では11月30日から12月1日にかけて、「川渡り餅」というものを食べる習慣がある。
「かわたりもち」と読む。

どんな餅かというと・・・ふつうのあんこ餅なのであるが、何故この日に食べるかという話しが感動的なのだ。

越後の武将、上杉謙信が11月30日夜半に、出陣のために川を渡る兵、土卒に至るまで全員に餅を振る舞い励ました・・
そんなことから由来されている。

「敵に塩を送る」の話しでも謙信の人柄が忍ばれるが、この「川渡り餅」の話しでもことさら人柄が彷彿する。
「第一義」を己の核とした、謙信らしい話しである。

自分がどんなに小さな弱い存在かをよく知っている人は、人に優しい。
生かされて生きている事を知っている人は、その無心の上にある不安定な存在をよく理解している。
だから自分を取り巻くものを大切にし、多くを望みすぎない。
私もそんな風に在りたいと、いつも思う。

上越春日山林泉寺に謙信の書「第一義」が飾られている。
上越にお越しの際には、是非見て頂きたい。
とても・・大きく優しいオーラに満ちた書体である。

高田で「川渡り餅」の字を目にすると、冬が来たんだなと思う。
折しもこうしている今、冬の到来を告げる雷が光っている。
そう、上越では雷こそ冬を告げるものなのだ。
でも・・・やっぱり冬に雨は似合わない。

♪たとえばタバコを吸ってみる 一人で映画が観たくなる
  君は寂しくないのかい 僕は死んでしまいそう
  ・・・・・
  冬だから 雨は似合わない・・・・♪

2006/11/29(水) ピアニッシモ
ff・・・フォルテッシモ 特に強く
pp・・・ピアニッシモ  特に弱く

どちらも音楽の表現用語である。

楽譜に書かれている場合、むやみに強くしたり、弱くしたりすればいいものではない。
作曲者の意図がそこに表現されているのだ。
それが楽譜を読むと言うこと。

楽譜が読めるというと、単に音階がすぐに分かるということと思われがちだが、
本当に楽譜を読むということは、作曲者の想いを楽譜表現の中から読み取ると言うことだ。
そこに演奏技術が伴えばいいのだが、またそこが音楽の難しいところである。

強い想いはppピアニッシモで表現する。
そう合唱の先生から教わった。
だからppほどはっきりした言葉で囁くように歌うのだと・・

声に出せないほどの強い想い・・・
心に秘めた想いはピアニッシモで囁く。

私は感動したこと、伝えたいことはすぐに大声に出して言いたい方であるが、
これでは情緒も何もないようだ。
もう少し大人の女性として、「囁く」事を覚えなければ…

♪忘れないで 髪を切ったあの夜を・・・♪

NSPの「遠野物語」・・今までサビの部分は張り上げて歌っていたが、
これからは強い想いで、ピアニッシモで歌ってみようと思う。

2006/11/28(火) ダニーボーイ2
昨日、時間がなくてあまりかけなかったので、続き。

「ロンドンデリーエアー」・・・
この曲は「ダニーボーイ」の曲名の方が知られているだろう。
アイルランド民謡をもとに作られたらしい。
歌詞もいろいろな訳がある。

私の好きな歌詞・・
とても古いものだが原詩に近いような気がして、とても気に入っている。

我が子よ 愛しの汝を 父君の形見とし
心して愛しみつ 今日まで育て上げぬ

古き家を 巣立ちして 今はた汝はいずこ
弱気母の影さえも 雄々しき汝には見えず


果てもなきかの道の あなたに汝はゆきぬ
空しき我が家を見れば 亡き父君思わる

足下の草むらより 立つはさえずるひばり
ああ 我も強く立ちて 我が家の誉れをまもらん

訳詞 編曲 津川主一



古い言葉なのでわかりにくいかもしれないが、
由緒あるトーン家の未亡人の嘆きの歌とされている。

家を守る立場にある主人公の心中が、少なからず理解できる。
跡継ぎであろう息子への愛情・・
帰ってきて欲しいと、願ってしまう弱い自分を奮い立たせる力の迫力。

子供は離れていってくれなければ困る・・
しかし、まだもう少し手元に置いておきたい・・
いずれ離れていってしまうのなら、少しでも長く・・
一度離れたのなら、後は振り向かずに歩んで欲しい・・
これが母の愛。
戻る家をいつでも用意して待っているから。

平松さんの奏でるハープの音色は自信に満ちていて、この古い歌詞の品格を損なうことがない。
もし、聴く機会があったら是非聞いてもらいたい。

平松悟さんオフィシャルサイト・・試聴もできます。
http://www.geocities.co.jp/HeartLand-Oak/4326/

2006/11/27(月) ダニーボーイを聴きながら
「ダニーボーイ」を聴いている。
ハーモニカ演奏・・
演奏者はプロのハーピストの平松悟さん。

とても耳に心地よく響く音だ。

ダニーボーイ
母の元を離れている息子への想いの曲だ。
そして母は「家の誉れを守る」と言いきる潔さ。

若い頃からこの曲はとても好きである。
メロディーが切なく美しい。
しかしその詩・・
子供達が離れていく、この歳の今こそ気持が痛いほどわかる。

今夜のダニーボーイはとても夜に似合う・・

2006/11/26(日) 年賀状
ここ近年、いくつかのバージョンの年賀状を作る。
今日も一種類の年賀状を作った。

私が持っている限られたソフトの中で、思うような最高のものを作るのは根気と時間がいる。
おまけに我が家のプリンターのせいで、変な空間が出きてしまう。
そんなわけで得意の「まぁいいや」という言葉で妥協する。

もらって嬉しい年賀状。
せめて一言は手書きの文字を添えたいと思っている。
表書きは印刷せず手書きと決めている。
せめて葉書に向かっている間は、宛名の人のことを想っていたいからだ。

年に一度のお便りの間柄になってしまった人もいる。
若い頃の顔しか思い浮かばないが、「変わっただろうな、お互い」・・
そんなことを思いながら、また今年も「お変わりありませんか?」と書くのだろう。

以前はよく家族で撮った写真を載せたが、今年は自分の分には自分の写真だけ。
あとは娘の描いた「イノシシ」で作ろうと思っている。
ほほえましい小さい子の写真が送られてくると、子供が小さい頃の事を思い出す。
家族もだんだん形態が変わっていく。

変わらないものなんて無い・・・
いつでも流れていく時勢の中にある我が身だと思う。

2006/11/25(土) 漁り火をみつけよう
息子が学校から持ち帰ったプリント類の中に、目を疑うものがあった。裏表の両面刷りのその手紙…

発行者は文部科学大臣。
片面は子供を取り巻く大人達へ。
片面は子供宛に。
内容は「いじめによる自殺の連鎖を食い止めよう」というメッセージと、「いじめはすぐ止めよう。いじめられているとしたら一人ではないので相談しよう」
・・そんな内容だ。

テレビのワイドショーでは連日そんな問題を取り上げている。
しかし、文部科学大臣自ら各家庭あてにプリンを出さなければならない・・そんな時代になってしまったのだろうか。

私が子供の頃もいじめはあった。
大人の社会にもいじめはある。
でもそれが原因で自殺するなどという話しは聞かない。
現代の子供の世界の「いじめ」とどこが違うのだろう。

ここに安易な私の意見を書くわけにはいかないので、
あえて何も言わずにおこう。

ただ・・・
一つ言いたいのは・・・

人生は一回しかない。
命あってこそ人生を楽しめるのだ。
人生を楽しむためには、自ら切り開く力を身につけなければならない。
「求めれば必ずかなう」
そうくりかえし教えてくれた先生の言葉を今でも大切にしている。

悩んでいる子供達、大人達、焦らずに・・
求め切り開く道に踏み出せば、きっといいことが見つかるはずだから・・
一回の人生を自殺などと言う形で締めくくらないで欲しいと切に願う…

♪灯台 それとも窓の明かり 
  いえいえ あれは漁り火♪


漁り火のようなかすかな明かりでも見落とさずに…
その灯りに向かって道を切り開いて欲しい。

2006/11/24(金) 頭の中の消しゴム
先日の出来事・・
とてもショックなこと・・
しばらく落ち込んでいたのだが、自責の念も含め記しておこうと思う。

「私の頭の中の消しゴム」という映画があったが、まさしく頭の中には消しゴムがあると実感した。
パソコンの削除キーのように一瞬に消えないので、少しは救いがある。

友人が風景の写真を撮ったと見せに来てくれた。
「いもり池に行ってきたんだ」と教えてくれた。
いい写真も、ピンボケのもある。
デジカメ初心者の友人にあれこれアドバイスをしながら、私の頭の中は一つの言葉が駆け回る。

「いもり池… いもり池… 好きな場所のはずだが風景が思い出せない」
「いもり池… いもり池… どこにあるんだったかしら?」

友人に場所を確かめることなどできない。
そこは私の好きな場所なのだから。
ショックをおさえて話を合わせながら、15分ぐらい考えていたであろうか。
突然思いだした!
そう、妙高池の平にある水芭蕉がとても綺麗な場所なのだった。

最近物覚えが悪いのは認識している。
一度会った人、話しに名前が出てきた人のことは二度と忘れないのが特技だったが、最近は何ヶ月か会わないと思い出すのに時間がかかる。
行動にしても、一瞬に最高の合理的な行動を計画するのができなくなってきた。
つい目の前のものからやり始めてしまう。

しかし…
好きな場所の名前を言われて、どこかわからない…
こんなことは初めてだ。

人生の折り返しを過ぎ、今まで書きためてきた頭の中から少しずつ記憶が消されていくのだろうか?
要領満杯で、何かを書き込むために何かを削除しなければいけないのだろうか?

アルツハイマーかと思ってしばらく意気消沈してしまった。

忘れたくないこと、墓場まで持って行きたいことは年中思い起こそう。
写真も頻繁に眺めて、人の名前、場所の名前はくりかえし復唱しておこう。
刻み込むまで何回も何回も。

♪10人も孫のいるようなおばあさんに おばあさんにあいさつを♪

おばあさんになって挨拶された時、
「どちら様でしたっけ?」
などと聞き返さないように努力しておかなければ。

2006/11/23(木) 勤労感謝の日
久しぶりにじっくりテレビを見た。

一つはTV東京の番組。
マグロ一本釣りを競い合うもの・・
青森大間漁港が舞台だったが、その選手として出ている3人のおじさま漁師の勇ましさにほれぼれしてしまった・・
顔にとてもいい皺が刻まれている。
男の仕事をしている誇りが見て取れる。
男の仕事に取り組んでいる姿に弱い私である。

そしてもう一つ。
たった今流していたテレビから「客の声はブログでつかめ」という声が聞こえて、真剣に見てしまった。
ブログを分析する会社が分析結果を企業に売るのだそうだ。
確かに日本のブログは日記形式のものが多く、本音が出やすい。
畏るべしネット世界。
何気なく書き込んだ言葉が知らないところで分析されているとは…

どちらも大変な仕事だ・・
勤労そのものだろう。

私も日々勤労主婦である。
働くことは好きなのだが、忙しさのあまり見落としがちなことが増えるのには注意しなければ・・
忙しいとは「心を亡ぼす」と書く。

♪仕事も波に乗り お金だって貯めたけど
  唯一つだけ 君がいない♪


どんなに忙しくても、大切なものは手放さないと…
改めて自分に言い聞かせる。

2006/11/22(水) 小包はあなたの笑顔
あれやこれやであわただしい一日の終わりにとても嬉しいことが・・

遅くに帰宅した時、テーブルの上で私宛のお届け物が「お帰り」と言ってくれた。
差出人はとても気になっていた友人からのものだった・・
ここのところご無沙汰していたので、どうしているか気になっていたのだ。
どうりで包みの箱が「お帰り」と言ってくれたわけだ。

高鳴る胸をそのままに包みを開けてみると、コーヒーが入っていた。
手書きのお手紙が添えられている。
「コーヒー好きだよね。のんでね」・・と。
「知り合えてよかった」とも書かれている。
私の誕生日まで覚えていてくれた。

あまりのうれしさに涙が溢れる。
思わず名前を手紙に呼びかける・・
手紙のむこうに友の笑顔が浮かんで見えた。

このところ連絡取ってはいなかったけれど、
私の好み、覚えていてくれたのですね。
誕生日まで・・

気にかけてもらっているということは、なんて嬉しいことなのだろう。
音沙汰無くても、ちゃんと繋がっていると言う喜び・・

早速頂いたコーヒーをいれた。
疲れていたので酸味の強いキリマンジャロから。
とてもいい香り。
友の優しさが加わってコーヒーはことさらかぐわしい…

♪緑の扉に銀の縁 坂道の途中のこの茶店♪

今日のコーヒー、どこのお店のものより美味しい。

2006/11/21(火) もしかしたら・・
日々何も期待しない・・と心に言い聞かせている。
言い聞かせるぐらいだから、本心ではないのだろう。

「もしかしたら・・」という期待が満たされないと、必要以上にがっかりするのが辛い。
だから期待していないふりをする。
今までの人生経験から作り上げた防御策。

それでも心の片隅でいつも「もしかしたら・・」と期待してしまう悲しい自分をみる。

♪きっと幸せの中にいて 幸せがわからない
  俺の指に空回りする お前の心が空回りする♪


悟りの道でも極めれば何事も無心でいられるのだろうが、
それはそれで、あまりに味気ないような気がする。
少しぐらいの期待感があってこそ、人生また楽し・・
と言うことにしておこう。

2006/11/20(月) ありがとうございます
昨日掲示板のカウンターが30000を越えた。
カウンターをつけたのは掲示板を始めてから少し後のことなので、すでにそれをかなり超えた数、たくさんの方が訪れて下さったと言うことになる。

本当にありがとうございます。
いつも気にかけて下さっていることに、胸がいっぱいになります。

♪僕たちもあんな風に いつまでも微笑みあって
  次の未来へ 夢を繋ごうよ
  心に輝き消さずに♪


掲示板とは不思議なもので、管理者に元気がない時書き込みが少なくなる。
反対に管理者のテンションが高いと、書き込みの数が増える。
PCに書き込む文字は画一的なもののはずだが、文の雰囲気に現れるのだろう。
元気がない時は数少ない言葉で、見守ってくれているのだと感じている。
元気な時は一緒に喜んでくれている。
訪れて下さる方々の優しさで成り立っている掲示板。
優しさが溢れている場であることが、
とても・・
とても・・嬉しいです。

2006/11/19(日) ホオズキ
今日野生のホオズキを見つけた。
近くの小高い山の斜面に2本咲いていたのだ。
短い木にまだ数個のホオズキがぶら下がっていた。
もう落ちた実はまわりに散らばっていた。

ホオズキは夏の実だが、今頃まで頑張って木にぶら下がっているのがどうにもけなげである。
もしかしたら私が見に来るのを待っていた?
そんな乙女チックな想像さえしてしまう…

♪もしかしたら 僕を待っていたの
  約束なんてしなかったけれど♪


ホオズキは漢字で「鬼灯」と書く。
可愛らしい姿のわりには何とも凄い漢字をつけられたものだ。
最初にこの漢字を当てた人が、可愛らしさの中にひそむ妖艶な情熱を感じたのかもしれない。
何事も背中合わせ・・
今日の鬼灯がそんなことを教えてくれた。

2006/11/18(土) 男と女の余白
昨日あるテレビ番組で耳にした言葉
「人間の営み、衣食住。これは太古の昔から変わらない!」

私も常日頃そう思っている。
その営みを守るために男の役割、女の役割がある。
昨今各家庭で色々な事情があるが、基本的には男がしたほうがいいこと、
女がしたほうがいいことは分かれていると思っている。

男の本能は庇護の心・・
女の本能は慈しみの心・・

この二つがあれば物事うまく運ぶはずではないのだろうか・・

♪僕がまだ女の人のことを
  知らなかった日の出来事・・♪


男の人には、いくつになっても女心は分からないと思っている・・
逆もそうだ。

だからと言って庇護の傘の大きさは測るまい・・
慈しみの心は惜しみなく与え、出し惜しみすまい・・
太古の声をいつも心の中に聞こう。

それが男と女の存在と言い聞かせる。

2006/11/17(金) お日様をもっと
テーブルの上にポトスの水栽培を置いている。

夏の間は四方に葉を広げていたが、最近はどの葉も窓に向かって傾いている。
テーブルの上の飾りとしては形を崩しているが、
葉っぱの正直さに微笑まずにいられない。

葉っぱが「お日様をもっと」と言っているようだ。

自然はなんて正直なのだろう。
人もこんな風に正直にいられたら、自由に羽ばたけるのであろうか・・
言いたいことを言い、したいことを行えるのが自由なのだとしたら自由に生きるのはなかなか困難なことだ。

ちょっとポトスの葉を羨ましげに眺める自分がいる・・
そんな時は空を見上げて・・

♪見上げれば雲か 見上げれば空か♪

風の流れに自分を流す。

2006/11/16(木) ハゼの葉から見える景色
N友が掲示板に書いてくれた「ハゼ」という言葉で、頭の中一面に秋の景色が漂ってきた。

♪風見の鶏の ぼやけたとさかにハゼの葉一つ
  ハゼの葉紅くて入り日色 
  小さい秋 小さい秋 小さい秋見つけた・・♪


一つの言葉で360度の景色とドラマが繰り広げられる・・
詩の力に感動を覚える。
最近しっくりした秋が無いのか、感じるゆとりがないのか・・
夏から一足飛びに冬に突入する気がしていた。
それでも心の中の秋の情景は「小さい秋見つけた」そのものだ。
心の中にだけでも、ぬくもりが恋しい秋を思おう。
そう、秋はぬくもりが恋しくなるもの…

言葉のイメージは人それぞれ感じ方が違うであろうが、
同じ感性を持つ人同士なら、言葉から繰り広げられる景色はきっと同じものが見えているはず・・
そう思うのは私の過信でしょうか?

2006/11/15(水) 妥協の綱渡り
日々妥協できることと、できないことの狭間にいる。

若い頃は妥協の人生なんて・・
と思い、妥協することをかたくなに拒んでいた。
妥協と戦うことが生きている証のように思えた。

しかしここのところ、歳を重ねて丸くなったのか、妥協を許すことが増えてきたようだ。
「しょうがない」「まぁ、いいか」「そんなこともある・・」
自分のまわりのことを理解しよう、認めようと言う気持が強い。
人間関係を円滑に保つ処世術とでも言おうか・・

その反面どうしても妥協できないこともある。
これを許したら自分でなくなってしまう・・そんなこと誰にでもあるだろう。

許せること、許せないことがいつでも天秤にかかっている。
ちょうどいい具合のバランスが保たれている時はいい。
どちらかに傾きっぱなしになると、そこから世界が壊れ始める。

全てはバランスの綱渡り。
いつでもいい具合の均衡を保つように努力するのだ。

♪心弱くしたのは 小さなためらい
  ふと気がつくと いつも僕は綱渡り♪

2006/11/14(火) テネシーワルツを聴きながら
今テネシーワルツを聴いている。
ハーモニカで演奏されているこの音に涙がこぼれる…
とてもせつなく、夜の部屋に響いている。

色々なテネシーワルツを聴いてきたが、私の聴きたかったのはこんな音…
そう、この音にも思い出を閉じこめよう。
いい音に出逢った時は、忘れないように思い出とタイアップするのが私の癖・・
そうすればその音は永遠になる・・

I was dancin' with my darlin'
To the Tennessee waltz,
When an old friend I happened to see.
Introduced her to my loved one,
And while they were dancin',
My friend stole my sweetheart from me.

I remember the night,
And the Tennessee waltz,
Now I know just how much I've lost,
Yes I lost my little darlin',
The night they were playin',
To the beautiful Tennessee waltz .


いきなり英語を載せてみました。
なんて切ない歌詞なんでしょう・・
音をお聴かせできないのが残念です。

2006/11/13(月) 力ある曲
昨日、今日、ハーモニカの音をアップした。
「聖者の行進」「瀬戸の花嫁」「知床旅情」の3曲。
出来がいいわけがないので、技術的なことはさておき・・

何回も何回も同じ曲をメロディーだけ吹いていると、
そのメロディーが持つ美しさがよく分かるようになった。
歌詞のない世界・・
伴奏のない世界・・
ごまかしのない世界は美しさのみが際だってくる。

この3曲、題名だけみるとあまり心誘われないであろう。
しかし、自分で何回も何回もメロディーだけ感じ取って欲しい。
旋律がとても美しいのです。
何年たっても人に歌われる歌は、やはり力がある。
シンプルなのにそこに別の音が感じ取れる。
「瀬戸の花嫁」・・寄せては引く波の音が聞こえてくるような旋律。
「知床旅情」・・こちらは岩に打ち寄せる波の音が聞こえる。

NSPの「海に寄せて」。
大好きな曲のひとつだ。
この曲もザザーという波の音と浜辺の情景が見えてくる。
やはり力を持った曲なのであろう。

♪雫が川を作り いつか海へ出る
  遥かに時間だけが 通り過ぎてゆ
  ・・・・
  涙は美しすぎる 無言の凶器でも・・♪


どんな情景、見えますか?
私と同じ情景を感じてくれたら嬉しいです。

2006/11/12(日) 冬の足音
♪一雨ごとに 冬の中へ街は向かう
  ・・・・
  ただ黙って眺めていた そんな季節の変わりめに♪


今日の新潟高田の天気、まさしく「そんな季節にくちづけを」の詞そのものだった。
天野さんは季節描写と心情を詞に盛り込むのがとてもうまい。
頭が下がります。

朝から冷たい雨が降り、雷が鳴り、霰がひっきりなしに降ってくる。
道路はつもりこそしないが、霰でみるみるうちに白に変わる。
そしてコートの襟を立てたくなる強風。
冬将軍の足音を遠くに聞いたような気がする。

昨冬の雪壁が脳裏に蘇る…
12月に降った雪が根雪になったのだった。
そんな季節にくちづけを…
もうすぐあれから1年たつのですね。

霰の合間に晴れ間もあったのです。
写真はベランダに干した串柿。こちらは寒くならないとだめね。
もう食べ頃。

2006/11/11(土) 口癖
私は人に話しかける時「ねぇ、ねぇ」ということが多い。
若い頃は媚びているような気がして、使わなかった言葉だ。

それが40も半ばに来ると、強がりな虚栄心がはがれて自由な我が身を感じる。
また、それを前面に出すことが恥ずかしくもなく、ありのままの自分で存在できるようになるようだ。

NSP本家のフォトメ記事で、天野さんが「ねぇ、ねぇ・・・」とメンバーに話しかけていた事が書かれていた。
その表情が目に浮かび、一人で寂しく微笑んでしまった。
その一言で、その表情、声、言い回しまでも思い描ける。
とても懐かしい気がする。

私がいなくなった時、「ねぇ、ねぇ」と話しかける私をみんなに思い出してもらえるのだろうか・・
ふと、そんなことを思ってしまった。

だから・・・
  ねぇねぇねぇねぇ 抱いてよ
  いつものグッバイ言う時みたいに抱き寄せて♪


人の口癖も、その人の表情と共にいつの間にか耳に張り付いている。
出来ることならいつでも明るい笑顔で、自然と口から出る言葉でありたいと思う。

2006/11/10(金) 疲れたら・・
ただ息をして過ごす一日・・
一日中仕事に追われて過ごす一日・・
何かの想いにとりつかれて過ごす一日・・
芯が疲れて沈み込んで過ごす一日・・
はしゃぎまくるハイな一日・・

色々な過ごし方で日々を後ろに送っている。
どんなときもパワーを発して過ごせればいいのだが、
どうしようもなく立ち上がれない時もある。

気力が萎えた時は誰かに寄りかかりたい。
そんな日があってもいいだろう。
黙って静かに微笑むだけで分かってもらえる人に寄りかかればいい。

♪こんなに酔った日は あの人に甘えたい♪

友の明るい笑顔が大好きだ。
明日は元気に笑おうね。

2006/11/09(木) 紅葉
昨日気候が変だと書いたばかりなのに、今日は本当に変だ。
本日の上越高田、暑いです。
職場では半袖で、おまけにエアコンまでつけた。

もう11月ですよ!
「霜月」と書くのです。
子供の頃11月ともなれば霜の降りる日も出てき始め、
さくさくと踏みつけるのが朝の楽しみだった。
おとり様の頃はかなり寒かったと記憶する。
なのに・・半袖・・

先ほど合唱の仲間から紅葉したモミジの写真が送られてきた。
先日福井で撮ったものだと思われる。
木漏れ日が美しいので、載せておこう。

テレビの朝のお天気情報。
各地域の天気と、最高気温。
これを見て「今日の温度」を知るわけだが、
あまり字からの先入観は持たないようにしておこう。
イメージを植え付ける前にまずは肌で感じなければ・・

2006/11/08(水) 黄昏に語りたい
秋の黄昏は想いにふける一時・・

♪遠くの空には赤とんぼ そんなうわさが秋を
  告げる
  ・・・・
  農家の屋根は冬を待ち 枯れる草木を
  誰が悲しむ♪


黄昏好きな戦友と同じくらい私も黄昏が好きなのだが、
こう、日暮れが早くては黄昏を楽しむ暇もない。
職場を出る頃にはもう暗くなっている昨今である。
好きな夕陽も当分お預け。
せめて休日天気に恵まれれば、こうしてカメラを持って出かけよう。

ましてや今年の秋、
赤とんぼを見て秋かと思いきや、次の日は半袖でちょうどいいくらい暑かったり、その次の日はストーブが欲しくなるくらい寒かったり・・
何かがおかしい・・
地球が壊れてきているような怪しい気配・・

NSPファンなら夕暮れ時はぼんやりベンチに座り、黄昏に語りかけたくなるもの。
そんな季節に口づけたくなるのだ・・
だから秋は秋らしく・・
冬は冬らしく・・
曖昧な気候は不安を駆り立てるばかりである。

そんな定まらない気候の中から、せめて秋らしい日は秋にひたって何かを想おう。

2006/11/07(火)
昼のバラエティー番組で言っていたことに、耳が留まった。

「恋」という漢字・・
三つに分かれて出来ている。
一番下は心・・
真ん中は炎を表している・・
そして鍋ぶた・・
つまり「燃える心にふたをする」という表現なのだそうだ。

あまりにまとを得た表現に深く頷いてしまった。
「恋」この漢字が絵のように見えてきた。
燃える心を押し込めるから切なくなる・・
それが恋。
ではふたをしなかったらどうなるのだろう?
燃える心にふたをしなかったら、何という言葉があてはまる?
男と女の余白に何がある?

♪いやね 私らしくない
  あなたを恋しくなるなんて♪


硬い言葉で言えば漢字文化のすばらしさ。
人の感情までも絵で表現し、それを文字にしてしまう人の感性の奥深さにいまさらのように感心してしまう。

2006/11/06(月) 秋のブナ林
昨日の第一目的は秋のブナ林を見に行くことだった。
(白鳥は偶然の宝物でした)

大好きな場所・・
松之山温泉近くのブナ林。
春には新緑が初々しく、夏には濃い緑の葉が木陰を作り、秋には黄色く色づいた葉っぱが、世の中を落ち着かせる。
重なり合った樹からこぼれる木漏れ日はもう弱々しいが、それでも冬になる前に精一杯の癒しを降り注いでいる。

♪・・・木漏れ日の中
  首をひねってみちゃだめよ 何も考えないで・・♪


足下でカサコソと落ち葉の会話が聞こえる。
冬が来るのを思いはかっているのだろうか・・
雪の中何度も新緑のブナ林を思い描いて、自分を励まし続けた。
そして後2ヶ月もすればまた雪・・

せめて冬が来る前に、もう少しブナの樹に抱かれたい。
樹の肌には、まだ秋のぬくもりが残っているような気がした。

2006/11/05(日) 白鳥
今日、恋いこがれていた白鳥を見た。

東京から新潟に越してきた15年前、正直言って都落ちするような気分だった。
が、海の風を感じる場所、日々茜に暮れてゆく山を眺める生活がすぐに気に入ってしまい、
新潟に来てよかったと思った。
そしてその年の冬・・
空を飛ぶ野生の白鳥を初めて見た時の驚き・・
何とも言えない感動・・
夕暮れ時ねぐらの湖に群れなして帰って来て、着水の瞬間の優雅な美しさ・・
それらを見た時、本当に新潟に来てよかったと思った。

ここ上越に越してきてからは、その白鳥の飛ぶ姿が見られなかった。それが残念で仕方なかったのだ。
昨冬N友に上越にも白鳥がいることを教えてもらった。
その姿が見たくて何回も訪れたが、一度数羽飛んでいるのを見ただけだ。それでも十分に満足していたのだが・・

今日紅葉を見に行こうと車を走らせていたら、田んぼで餌をつつく白鳥の群れを目撃した。
112羽・・・
そして飛来地である池にも・・
やっぱり白鳥の群れは上越にもいたのだ。
新潟の漂湖の比ではないが、それでも十分な群れである。

紅葉を楽しんだ帰り、再度池に立ち寄った。
日が暮れようとし始めると帰ってくる、帰ってくる。
あちらこちらから十数羽の群れで一列になってねぐらの池を目指して飛んでくる。
ある群れは横一列に、別の群れはVの字になってさほど羽ばたきもせずスーと凄いスピードで飛んでくるのだ。
着水前、数羽に別れ、優雅に大きく弧を描く。
羽を上に一度持ち上げバタバタと着水し、しばし泳ぐ。
その後首を持ち上げ、群れの仲間を「クワー、クワー」と呼び合いながらまたかたまり、眠りにつく。

4年ぶりに見た白鳥は小白鳥。
それでもその優雅さを十分見せつけてくれた。
この冬この美しさをまだまだ楽しめる。

この光景でさらにここに住む意味を確信する。
いざなわれこの地に住む意味。
上越、青野の池。これからしばしの間頻繁に訪れることであろう・・

2006/11/04(土) 夕方の海空
♪ススキが揺れる 遠いふるさとの街に 無くした物を探しに来たんだ♪

海際から小高くなったところにススキが揺れていた。
海がもうすぐ夕陽を飲み込む少し前の空である。
ススキが揺れるのを見て、夕陽を浴びる・・
今日もNSPに包まれた…
天野さんの歌声を思いだし、N友に思いを馳せる。

♪みんな元気でいるだろか・・♪

凪いだ海には穏やかな安堵がある。
万物ここから生まれ、ここに帰って行くからなのだろうか。
さざ波に誘われ、海辺へ海辺へと近ずきたくなる。
ここにいられれば、それが全ての喜びであるようにさえ思えてくる。
海の誘い込むような力にまかせ、海底でいつしか魚になる。
いつの日かこの生まれた場所に帰ってくるのだ・・

刻一刻と変わる夕陽の美しさに、空は茜色で答え、水面はきらめきを見せていた。
そして、夕陽が海に飲み込まれると、東の空に真っ白な月が姿を現した。
この30分ぐらいの間の出来事があまりに美しく、涙を誘う…

2006/11/03(金) 合唱コンクール
日本の歌声祭典
というコンクールに出演するため、福井県鯖江市に行って来た。
日帰りの旅である。

結果は明日発表になるので、今日の所は歌って、他団体の発表を聴いてきたのみである。

このコンクール、ちょっと特殊でうまければいいものではないようだ。
訴えるような選曲が好まれるのだろうか・・?
私は初出場なのでよく分からないが、どうも他のグループの発表を聴いているとそのように感じる。

神奈川の合唱団の歌った曲で、とても耳に残る歌詞があった。

♪人は この世に生きる全てを守れる 唯 一つのもの♪

全てを・・
生命有る者を守れる唯一のものとして、どのようにあるべきか問いかけられた・・

2006/11/02(木) 天野さんの声
NSPのアルバム「Songwriter Renaissance」を最近よく聴いている。
その中の♪海に寄せて♪と♪青い涙の味がする♪・・・
この2曲が続けて入っているのだが、
ボーカルの天野さんの声に驚かされる。
別々で聴いていた時は何も感じなかったのだが、続けて聴くと同じ人の声とは思えない。
♪海に寄せて♪はF#m
♪青い涙の〜♪はD
キーの高さも全然違う。
どちらも曲にあった天野さんの声がとてもいい。

天野さんがハイトーンで歌う♪海に寄せて♪・・
秋の夜、車で聴いているとなんともいえない澄んだ哀愁がある。

♪涙は美しすぎる 無言の凶器でも
  僕の心でいつまでも 生き続けている♪


転調に転調を重ねたこのフレーズまでくると、いつでも心に突き刺さる言葉・・
涙は無言の凶器
この一言を聴いた時からあまり涙は見せなくなった。
涙を武器にしたくない・・
それでも涙が流れる時はどうすればいいのだろう。
そういう時は思いっきりの笑顔で微笑む。
心で泣けば誰にもわからない。わかる人にしかわからない。

2006/11/01(水) お礼は笛の音にのせて
最近この日記をたまたま読んだという人に、声をかけられることが多くなった。
何かの「言葉」でWeb上で引っかかることがあるらしい。
今日も合唱団の仲間に「読みました」と言って頂いた。

こんな私のつたない、とりとめもない日記をたくさんの方が読んで下さっているのかと思うと・・
とても嬉しく・・
ちょっと照れくさく・・
そして申し訳ない気持になる。

もうちょっと文学的な匂いでもかもし出せればいいのだが…
毎日書くことを第一目標にしているので、読んで下さる方にはよく分からないようなこともあるだろう。
NSPの曲を引用することが多いが、NSPを知らない方には意味不明かもしれない。
それでも懲りずにここを訪れて下さる方々、本当にありがとうございます。
何とお礼を言っていいやら・・
これからもよろしくお願いします。

♪あなたの笑顔の裏にひそむ 不安や寂しさに気づかなかったのは
  僕がまだ女の人のことを 知らなかった日の出来事♪


人は大人になればなるほど笑顔が増えてくる。
心配かけたくないから笑うのだ。
でも、その裏で大泣きしていることだってある。
そんな時は、ちょっとだけ涙を見せてよ。
せめて心に寄り添うことぐらいは出来るはず・・
今日はそう友に告げたい・・


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