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2007/04/08(日)
脇役の恋
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「気持ち、すごくよくわかるよ」 「好きな人がいるんですか?」 「歌」 「歌ねぇ」 「かれこれ何十年になるだろう、この片想い。くじけそうになるよ」 「片想いなんですか」 「たぶん生きてるかぎり。たまに、ほんとにたまに、思いが通じたかなと思えるときがある。けどそれは勘ちがいなんだね。とんでもない勘ちがい」 「つらいですね」 「おたがいにね」
栗田有起『お縫い子テルミー』より
ミシンは使わないプロの仕立て屋・お縫い子テルミーと、彼女が恋をしたミュージシャン、シナイちゃんのやり取り。 15.6の女の子が家出をし、手に職を付け、(自分にとっては)運命の相手と出逢うのだけれど、しかしその相手は形がつかめないモノに恋をしている。 あ、何かこの感覚懐かしいなぁと思ったら、吉本ばなな『ハチ公の最後の恋人』だ。 (だからといってパクリとか言ってるんじゃない)
「たまに、ほんとにたまに、思いが通じたかなと思えるときがある」
正にこれは歌を唄っている人の、恋をしている人の本音なのでしょう。 なんて、私ごときが想うのはとてもおこがましいけど。 だけどね、それぐらいの気負いで唄い、第三者にもそれを痛感させるウタウタイと、私も出逢うことがあるから。 出逢ったことがあるから。たまに、ほんとにたまにの確立で。
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この二本は絶対観たい。ドキュメンタリーが熱い!
●「NARA:奈良美智との旅の記録」 http://www.nara-movie.jp/
●「大野一雄 ひとりごとのように」 http://www.queststation.com/oono/
あとは・・・ 「東京の嘘」、「東京タワー」、「アルゼンチンババア」、「神童」、「ユメ十夜」、「黄色い涙」、「あしたの私のつくり方」、「イカとクジラ」、「ELECTROMA」・・・などなども気になる。最近は映画観れてない。映画館にはよく居るけど(笑) あととっくの前に関東での上映は終わっちゃったんだけど、これ観たかったんだよなぁ。 http://www.a-a-agallery.org/event/lunacy/ DVDになるの待ちます。でも万が一私の地元で上映することになったら、映画のために帰省するかもしれません。 なんて、ちょっと本気で考える自分が怖い。まぁ、地元じゃ上映はないかな。
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