|
2006/04/04(火)
子猫夜へと消えて行ったんだ
|
|
|
夕方出会った捨て猫が、逃げずに懐いてくるから、人目も気にせずしゃがみ込む。 猫、ワンピースの裾を噛んだり、膝の上に乗っかってきたり…。 でももうそろそろ待ち合わせの時刻だから、その場を離れようとする。 猫、それまで全く声を出さなかったのに、鳴きながら後を追いかけて来る。
瞬時に、頭の中でくるり“7月の夜”が蘇る。
確かあの曲のシチュエーションも、こんな感じだったっけ。 臭覚の記憶で呼び起こすように、思い出した。 それまで頭ん中にひとかけらもなかったのに、蓋が外れた途端あふれ出す。 “まさに音楽と記憶ってヤツね”なんて、一人納得していたら
猫、何かに気づいたようにどっかへ行っちゃった。
やっぱり、な展開。 待ち合わせには遅れてしまった。
か細い声で泣きじゃくって 何処まで行っても 頼りなさ気にずっとついて来るんだ
こんなやさしさは夜空へ消えてゆく
くるり“7月の夜”
|
|
|
|