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2006/12/31(日)
2006
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言葉なんかおぼえるんじゃなかった 言葉のない世界 意味が意味にならない世界に生きてたら どんなによかったか
あなたが美しい言葉に復讐されても そいつは ぼくとは無関係だ きみが静かな意味に血を流したところで そいつも無関係だ
あなたのやさしい眼のなかにある涙 きみの沈黙の舌からおちてくる痛苦 ぼくたちの世界にもし言葉がなかったら ぼくはただそれを眺めて立ち去るだろう
あなたの涙に 果実の核ほどの意味があるのか きみの一滴の血に この世界の夕暮れの ふるえるような夕焼けのひびきがあるか
言葉なんかおぼえるんじゃなかった 日本語とほんのすこしの外国語をおぼえたおかげで ぼくはあなたの涙のなかに立ちどまる ぼくはきみの血のなかにたったひとりで帰ってくる
“帰途” 田村隆一
自分の言葉じゃ伝わらないかもしれない。
またあの人の言葉に嫉妬してしまうかもしれない。
言葉をおぼえたおかげで拭いきれないもどかしさ。
悔しい。いつも振り回される。
それでも、悔しさの中に隠れている嬉しさ。
かさぶたから滲む血のような鮮やかさ。
本日、短い帰省をします。 今、盛岡行きの新幹線に乗ったところ。 毎年この季節に帰省する度に、どんだけ着込んでゆけばいいんだろう?って悩みますね。
おばあちゃんへのお土産も買ったし、会えるのが楽しみだな。
06年後期はあまり更新が出来ませんでした。
来年は、もしかしたらいま以上に更新が滞るかもしれません(反面ストレスから増えるかもしれないけど)
たまに覗いていただいた時に、相変わらず恥ずかしいこと書いてるなコイツ、と、思っていただけたらこれ幸いです。
なんてね。
みなさま、よいお年を!
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