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2005/12/16(金) happy rebirthday
今日は新しい僕の誕生日なんだ
記念写真を撮り直すからおいでよ
素敵な思い出を映すロウソクは消さないで
生まれ変わる朝がきた

the pillows“アナザーモーニング”




自分が愛する音楽を、誰かと共有することは、とても素晴らしいし、わかり合えた瞬間の嬉しさを、私だって知っているんだけれど…。

でも、ピロウズだけは違うの。

私がピロウズを愛している理由を、誰かにわかってもらいたいなんて、これっぽっちも思ってはいないの。
“私がピロウズを愛している”
ただ、その事実だけで十分で、この事実こそが何よりの喜び。自分の誇り。


彼らと出会えたことは、すべて運命だったんだと思う。
あの白いラジオから流れてきたモンスター。

小学生の頃、クラスメートが大嫌いだった。
(暗すぎて、逆に目立って、引かれて嫌われていた)
しかし、嫌われていたところで、私が縮こまることは決してなく、ふてぶてしい態度を通した。

『嫌いなら嫌いでいいから、ほっといて欲しかった』

だから、自身もクラスメートと上手くやれず、自分の幼少期についてそう語る山中さわおには心底共感していた。
両親が堅い職業。
自分とは違って出来が良い兄がいる。
家で感じるストレス。

何から何まで、自分と同じ境遇にいた彼。
尚更、胸に響く歌詞。
当時11歳だった私にとって、山中さわおは“初めて出会えたもうひとりの自分”であり、まるで私が彼を慕っているその様は、生まれたてのひな鳥が、何の疑いもなしに、目の前の親鳥に四六時中くっついているようなものだった。

そして幸せなことに、親鳥は決してひな鳥を裏切ったりはしなかったんだ。

今でも、ずっと。





15日のライヴ中、私は今までの、様々なシーンを思い出しながらステージを見ていた。
私とピロウズとの今までのことを。

ライヴ中盤“I know you”が演奏された瞬間、私の涙腺はついにショートした。


But I know you
I know you
I know you


バスター達(ピロウズファン)との大合唱。
世間が、ピロウズを知らなくたって、私は(バスター達は)知っている。誰よりも知っている!
人にはわかってもらえなくたって、ピロウズは、私の(バスター達の)孤独をわかってくれる。
冒頭でも述べたように、私がピロウズを愛する理由を、誰かに理解してもらいたいなんて思ってはいないし、自分以外の誰かの、ピロウズとの関係に、別に興味もない。・・・けれど、やはりバスター達との合唱は心地良い。

I know you!

バスターひとりひとり、感情を爆発にして(でもみんな本当に幸せそうなんだ)歌っていた。
嬉しくて、幸せで、泣いてしまった。


山中さわおのMC

『一週間前、誕生日を迎えて37歳になったんだけど…今ここには俺と同世代や上の世代。下の世代。下の下の世代。色んな世代が居ると思う。だけど、世代を越えて一つになれる魔法の歌を歌います』

響いたのは“Fool on the planet”

(…あぁ当時私は中三で、学校も卒業間近で、大嫌いな同級生達とやっと離れられるんだなぁ、なんて思っていたことを瞬時に思い出してしまいました。暗いなー)


悲しみの底で光る優しさに
何度も僕は包まれて来た
ねえ キミもそうだろう


そうだよ、そしてそれが私にとって(バスター達にとって)、ピロウズの曲なんだ。
みんな、この曲の時は横ノリ(!)で、やっぱり大合唱。
ピロウズのファンって熱いんだなぁ〜なんて、改めて実感する。
というのも、私にとってピロウズのライヴは二回目だから。
(今でこそライヴには頻繁に足を運ぶが、実家住まいの時は親が厳しくて全然外に出れなかった)
ピロウズの場合、あまりにも自分のメンタルに食い込んでいるバンドだから、その目で確かめに行くのが恐かったというのもある。ライヴに行ったら、私は絶対に泣いてしまうから、それがずっと恐かったんだ。
でもこの日、私は確かめに行って本当に良かった。
自分以外のバスター達に出会えて良かった。


ライヴ本編が終わり、メンバーがはける。
ギターのピーちゃんが、それまで使っていたピックを客席に投げる。



・・・・・え?


ピックが、私の足元に。
周りがアンコールの拍手の中、恐る恐る手を伸ばす。
すぐにメンバーが出て来て、次の瞬間、演奏されたのは“like a lovesong(back to back)”



最初で最後のこれはプレゼント
今は誰よりも
近くに感じてるんだ
キミの欲しいモノ
僕が持っていたとして
放り投げるから
うまく受け止めて



・・・なんでこんなに出来すぎているんだろう?
あぁやっぱり、運命なんだ。
最初で最後のこれはプレゼント。
ピロウズとの出会いは、私にとってきっと。
かけがえのないプレゼント。

アンコール二曲目“LITTLE BUSTERS”
当然、バスター達は大合唱。

メンバーはける。
バスター達はまた拍手。
アンコール二回目。
メンバー登場。

Can you feel?という山中さわおの掛け声と共に鳴り響く、ピロウズ名曲中の名曲“ハイブリッドレインボウ”


Can you feel?
Can you feel that hybrid rainbow?
ここは途中なんだって信じたい
I Can feel.
I Can feel that hybrid rainbow.
昨日まで選ばれなかった僕らでも
明日を持ってる




私は、思わず叫んでしまった。

“ピロウズ最高!”

ありがとうと、言うべきだったかな。
今はそう思うけど、きっと大丈夫。想いは伝わっている。

メンバーがはけて、会場では最新シングルでもある“サード アイ”が流れ始めた。
もう、メンバー達は出で来ないって、バスター達はわかっているけど、みんなその場に残って大合唱。
そして歌が終わればみんなで拍手。
最高だよ、バスター。
最高だよ、ピロウズ。



ありがとう、愛してる。

これからもずっと、
私を連れ出す、最高のモンスターでいてよ。





※最初で最後のこれはプレゼント


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