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2011/02/23(水)
ニャンニャンニャンの日
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昨日はニャンニャンニャンの日でしたね。 本当は昨日の内に書き上げたかった物ですが気にしない。
↓TFAでネズミププとネコメガ様で小ネタ。 ※例のごとくロボに耳と尻尾が生えている状態です。サイズは動物サイズ、人間には普通の動物に見えているようです。だいたいそんな感じ。 このシリーズもちゃんとまとめないとね。
最近ろくな食事にありつけない私を見かねたのか、今日はメガトロンの"外食"へ同行させてもらうことになった。
「落ちるなよ」
歩幅が余りにも違いすぎるので銀色の背中に乗せてもらい、街中にあると言うその場所へと向かう。 いつもは日が落ちてからしか足を運ぶ事がない町が新鮮で、彼の目にいつも映っている景色を共有出来る事が純粋に嬉しい。
緩やかに暮れて行く夕日に春が近付くのを感じる、いつもは心待ちにしていたはずのその予感を素直に喜べないのは冬限定の存在があったからだ。
メガトロンはお世辞にも住み良いとは言いがたい私の住まい(人間が捨てて行った廃車)で、この冬を越した。 一緒に生活を共にする中で彼の色々な面を知った。そして、知れば知るほどもっと彼のことが知りたくなった。 この感情の正体について私は殆ど正解に近い答えを見つけている。そして、見つけていながら余りにも分不相応なそれから目を逸らし続けていた。
「さぁ降りろ、着いたぞ」
グルグルと迷走する思考は到着の知らせで打ち切られた。
「え〜と、ここが"さむだっくさん"の家なのか?」
辿り着いたのは何やらキカイの部品やらが家の外にまではみ出している四角い家だった。その窓辺に私を降ろすとメガトロンは前足でタシタシと窓ガラスを叩いた。
「そうだ、我を満足させられる者はそう多くないが、ここの待遇はなかなかのものだぞ…む、来ないな何をしているのだ」
尊大なコメントからウキウキとした心情が伺える、楽しげに細められる深紅にドキリと胸が跳ねた。
途端に"答え"がものすごい勢いで心を追いかけて来る、油断していると捕まってしまいそうで最近メガトロンの顔がまともに見れない。 もし捕まってしまったら、きっとあらゆる意味で戻れなくなるだろう…
深呼吸して動悸を落ち着ける。大丈夫、幸い目を逸らせていれば先ほどのような不意打ちを受けることは……
「ぐるるにゃぁあぁああ〜〜〜〜ん」
パタパタ… カタン!
「おゃ!久し振りじゃないか!!元気にしていたかい?」
軽い足音に続いて窓が開き、いまだかつてないほどの近距離に人間の顔が現われる。
「ん〜?変わったお友達も一緒だね、さ、入っておくれ」
人間に柔和な声をかけられても、まったく情報の処理が出来ない。というか、うっかり心臓が口から飛び出そうで息すらつけない。
「ほら入れオプティマス…何を固まっているのだ、世話の焼けるやつめ」
首根っこを軽く咥えられてヒョイと持ち上げられる。そうして窓から入った私たちを見て、先ほどの人間の子どもだろうか小さな人間の女の子が声を上げた。
「うわぁ!ネコがネズミ捕まえてる!!初めて見た!!」
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